目覚めると赤い大地が支配するアウトバックの真っ只中。
ドラマチックな朝焼けの中を列車はレッドセンターの中心アリススプリングスを目指す。
人工物は何もない、まさに雄大に風景。
朝食はホワイトチョコレートとライチのパンケーキをチョイス。
ネーミングも魅力的だったけど、食べても美味しい。朝からいい絶好調。
アリススプリングス駅に到着。ここは広大な南北交通の拠点として築かれた最初の街。
1871年に電信中継所が設けられ、電報網の重要な基地ともなっていた。
列車を降りて、終日アウトバックの大自然を満喫する。パークレンジャーとともに
3億年という時が刻まれたウェストマクドネル国立公園内のデザート・ウォーク。
砂漠に生きる植物や何層にも積み重なった地層が興味深い。
巨人が岩山を引き裂いたようなシンプソンズ・ギャップは
6000万年の年月をかけて侵食により削り取られたもの。
川が干上がっていれば川床を探検隊気分で歩いて進める。
時折、小型のロックワラビーが岩山の斜面をぴょんぴょん跳ねている。
周囲の岩と同じ色をしているのでわかりにくいが
よく見ると岩の脇でじっとたたずんでいる。
アウトバックを一日満喫した夜は、電信中継所があった
テレグラフ・ステーション歴史公園でアウトバックBBQ!
南十字星が輝く星空の下、食べて飲んで、バンドの演奏で踊りまくる。
平均年齢が70歳を超えている集団とはとても思えない。オージーパワー炸裂の夜だった。