モレーン湖はバンフ国立公園内にある小さな湖。
湖の後方には10の頂を擁するテンピークが連なり
モレーン湖とあわせて美しい景色を作り出している。
モレーンとは氷河が運ぶ小石などの「堆積物」のこと。
堆積物が溜まり、水がせき止められて形成した湖だ。
氷河が残る峰々に囲まれ風光明媚な湖だが
モレーンレイクを通る道路は冬期閉鎖となるため、鑑賞できるのは夏の間だけ。
湖面にはテン・ピークスの険しくも壮麗な姿がくっきりと映っていた。
周囲の山が鏡のように上下反対に映る「水鏡」だ。
ここは世界の絶景の一つに数えられる有名な場所。
訪れる人は多かったはずなのに
物音さえも聞こえない静寂な湖という記憶にすり替わっている。
今となっては、辺りに人がいたのかすら記憶にないのです。