プレイバック夏・蔵出しの旅

カナディアンロッキーの宝石

バンフ真夏の夜の夢

バンフの街を流れるボウ川は、ボウ氷河湖が源流となり幾つもの川や湖を経由して

最終的にネルソン川からハドソン湾へと注いでいる。

この日は満月。

もしかしたら月が川を照らしているのではないかと思い川岸へ向かった。

遊歩道になっているとはいえ、電灯が1つもない。

ただ月明かりを頼りに川の音に近づきながら、木々に覆われた道を歩いて行った。

あまりの辺りの暗さに満月の明かりで影ができるほどなのに、何故か月は見当たらない。

おそらく山の間に隠れているんだろう。

30分ほどさまよって、ようやく川の近くまで辿り着いた。

夜の川は、全ての音をかき消す程の轟音をたてて流れていた。

闇夜に響く川音は恐怖感を覚えるほどだ。

川に沿ってしばらく歩くと、視界がひらけた場所があった。

そこは青一色の世界。

どこかで月が地上を照らしているおかげで、うっすらと山も木も川もみんな青い。

帰り道にふと後ろを振り返ると、見たこともない巨大な満月が山から顔をだしていた。

これまで見たこともない光景が眼前に現れ、息を呑んだまま唖然となる。

一生忘れられないインパクト。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)