海岸に平行して細長く延びるケコヴァ島は
かつてあった都市が地震により海中に没した
海底遺跡を見ることができる珍しいスポット。
クルーズツアーで島に近づくとリュキアの特徴でもある
サルコファガス(石棺)や住居跡など
2000年前の生活が垣間見られる。
海岸線の道路から見えるオレンジ屋根が集まるカレ村。
地中海らしい風景
カレの港からボートで海中都市ケコヴァ島へ。
村の背後の丘の上に立つ城は
ロードス騎士団(聖ヨハネ騎士団)が
リュキアの基礎の上に部分的に建てた中世の要塞。
古代の壁やリュキア時代の小さな円形劇場も存在する。
エメラルドグリーンの入江を渡るとケコヴァ島。
ケコヴァ島は少なくとも紀元前5世紀には
カレ村の住居地だったが
2世紀の大地震で多くが沈んでしまった。
当時の港も住宅も海に沈んでいる。
カレ村はリュキアの一都市として
その後もビサンチン帝国下で栄えただが、
度重なる地震に襲われいつしか放棄されたとのこと。
島に接近すると、小さな石の家のようなものが見える。
これらは全て石棺で、この場所はネクロポリスとなる。
紀元前の港の跡がエメラルドグリーンの海に沈んでいる。
石積みの壁も当時のまま。
こんなところで泳いだら
本当にタイムスリップしたような気分になれる。
観光客は、遺跡もさることながら
透明な青い地中海で泳ぐことが一番の目的。
水温もちょうど良く穏やかな地中海でのスイミングは
南トルコの旅には外せない。