テキーラ列車で行こう!

テキーラエクスプレスは、ハリスコ州グアダラハラからテキーラ市のテキーラ蒸留所まで毎週末に運行する大人気の観光列車。テキーラ村と200年以上の歴史を誇るホセ・クエルボ蒸留所を訪れる日帰りツアーは、飲まない人も楽しいツアーです。テキーラの真の美味しさを学べることと、エンターテインメントが充実していて、メキシコらしい体験をしたい人は参加する価値あります。ラテンのノリの盛り上がりで、朝からテンションMAXです!

8:30am

グアダラハラで駅はここだけなので、タクシーもすぐにわかってくれた。ロビーでチェックインを済ませたら、コーヒー、ホットチョコレートと軽食のウェルカムサービス。ホームへ向かうと、黒塗りの豪華列車「ホセ・クエルボ・エキスプレス」が待っていた。座席タイプはエキスプレス、プレミアプラス、ダイヤモンド、エリート。シートはどれも同じタイプ。テーブルの仕様と車内で提供される食事が異なります。今回はプレミアに乗車。列車は全席指定でとても人気なので早めの予約をおすすめします。

9:00am

テキーラ村に向けて出発進行!車内でテキーラの正しいたしなみ方などをお勉強できちゃう。オンザロックやテキーラベースのカクテルはもちろん、ソフトドリンクもあるので飲めない人も大丈夫。プレミアクラス以上はメキシコ郷土料理も提供されます。朝からお腹いっぱい。

目的地に近づくと、車窓からはテキーラの原材料となるアガベ畑が広がる風景。時折、畑仕事する人たちが手を振ってくれます。

11:30am

テキーラ村に到着するとマリアッチ楽団が出迎え。正装した小さな子供たちもさまになっている!バスでホセ・クエルボ蒸留所へ移動し、テキーラマイスターとともに工場見学。

テキーラはアガベと呼ばれるリュウゼツランから造られる蒸留酒。工場内に入ると収穫されたばかりの山積みのアガベが目に飛び込んでくる。テキーラに使用されるのは「ピニャ(スペイン語でパイナップル)」と呼ばれるアガベの茎部分。確かに見た目は巨大なパイナップルといったところ。

ピニャを蒸し焼きにすることで糖分を引き出し搾汁し、発酵・蒸留を経てテキーラとなる。釜で蒸し焼きにしたアガベを試食させてもらうと、サトウキビとか安納芋のように甘い!アガベがテキーラの原料として使用できるようになるまでに、なんと7年の歳月を要するのだとか。テキーラはとても手間暇かけて造られるお酒だった。

200種類ほどあるリュウゼツランの中でも、テキーラに使用するのはブルーアガベだけで、テキーラ村で蒸留されたものだけが「テキーラ」名乗れる。その他の土地で製造したものは「メスカル」と呼ぶ。

テキーラとは、樽熟成の長さによってブランコ、レポサド、アネホ、エクストラ・アネホと色も呼び方も違う。ブランコは樽熟成をさせない透明な色でカクテルのベースに使われる。レポサドはオーク樽で2ヶ月以上熟成させたゴールドのテキーラ。ブランコより穏やかな香り。アネホはオーク樽で1年以上熟成させた琥珀色の高級品。ウイスキーのようにじっくり味わいながらいただく。エクストラ・アネホは、オーク樽で3年以上熟成させた最高級のテキーラ。テキーラはショットでクイッと飲むものだと思っていたけど実は奥が深い嗜好品でした。

製造過程を見学したら着席して試飲タイム。テキーラそのものの香りや味わいを楽しむために、チューリップ型の専用グラスで。単一の原料から造られるテキーラは雑味が少なく飲みやすい。そして香りと味の甘みや複雑さが増して味わい深い。テイスティングルームから移動したらマルガリータを片手にショッピングタイム♪ホセ・クエルボグッズやレアなテキーラも手に入ります。

250年以上の歴史あるクエルボ家のシンボルのカラスが大きな鳥籠で飼われています。ちなみにクエルボはスペイン語でカラスを意味する。

歌とダンスのショーが始まるまでテキーラ村を自由に散策。村の広場にはたくさんの屋台が並び、マリアッチやパフォーマンスで楽しげな雰囲気。通りにバーやレストランがたくさんあり、とても賑わっています。ツアーにランチは含まれていないので、散策&ランチをエンジョイ。

16:00

会場入り口でフローズンマルガリータとアイスキャンディをもらいマリアッチのショーを鑑賞。舞台と観客が一体となって歌い踊り、まるでライブ会場のような盛り上がり。音楽も踊りも本格的で見応えあり!おとなしく観ている人は誰もいません。

17:00

ショーの後はアガベの畑へバスで移動して、「ヒマドール」という、収穫を専門とする仕事人が収穫のデモンストレーション見せてくれる。鋤で球茎部分が残るようにアガベの葉を刈り落す。熟練ヒマドールは、一日に1t以上ものアガベを刈り取るというから、ヒマドールは忙しいのだ。

ヒマドールの仕事ぶりを見学した後は、マリアッチの音楽とともにテキーラと軽食が振る舞われる。その場で作るチュロスは絶品!メキシコ人も外国人もみんな一緒になって、帰りのバスが出発するギリギリまで飲めや歌えのお祭り騒ぎ。

19:00 帰りはバスでグアダラハラへ。バスの中でも、バーテンダーがカクテルをドリンクボトルに入れてサービスする。どこまでもテキーラ。一日中テキーラ。さすがにメキシコ人でもバスの中ではほぼ爆睡。丸1日楽しく過ごせるこのツアーは期待以上。お酒が好きな人はもちろん、嗜まない人もメキシコの伝統文化を知ることができる絶好の機会になるでしょう。

ホセ・クエルボ・エキスプレス

www.mundocuervo.com

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