映画「リメンバー・ミー」の舞台としても知られる、オアハカ郊外の絶景スポット、イエルベ・エル・アグア。崖の上に広がる淡い緑色の天然プールは、まるで天空に浮かぶインフィニティ・プールのような美しさをたたえている。
谷底から湧き上がる雲霧が一面を覆い、視界を奪ったかと思えば、すっと晴れて緑に覆われた山々が姿を現す。その繰り返しは、まるで自然が織りなす神秘のショーだ。
今もなお周囲から湧き出る水には、多量の炭酸カルシウムが含まれており、それが沈殿して水の流れをせきとめ、長い歳月をかけてこの天然のプールを形づくってきた。
オアハカの中心地から車でハイウェーを使って約1時間。さらに山道に揺られながら山頂に向けて走り、イエルベ・エル・アグアがある村に到着する。入場料+通行料+駐車代でおよそ100ペソくらい。(2025年時点)
イエルベ・エル・アグアは、スペイン語で「沸騰した水」という意味なのに、足を入れると冷たくてビックリ。水温は20度ほどで、地中からボコボコと湧き出す水が沸騰しているように見えることから名付けられたそうだ。
エメラルドグリーンの冷泉と深山の緑、時折立ち込める霧が何とも幻想的。その年によって天然プールの水量は変化するが、どの季節に訪れても絶景を楽しめる。朝もやの幻想的な雰囲気を楽しむなら、車をチャーターして午前9時ごろまでに訪れるのがオススメ。
石灰岩の深山に湧き出るミネラル豊富な冷水が山肌を流れ落ち、長い年月をかけて沈積して石灰華段丘を作り出している。周囲はハイキングコースになっており、石灰華段丘を見渡すスポットや奇岩の麓まで行くことができる。
天然プールの水を飲みに来たクロコンドル。コンドルは屍肉が主食というけれど、今どきは住宅街のゴミを漁っているらしい。自然界は適応能力がなければ生きてはいけない。
周囲はハイキングコースになっており、石灰華段丘を見渡すスポットや奇岩の麓まで行くことができる。
巨大なカーテン状の鍾乳石がそびえ立っている光景は圧巻の一言。洞窟ではない地上でこれだけの規模の鍾乳石を見られるのは非常に珍しいそうな。🌏