ピラミッドの上に教会!?謎と絶景が交差するチョルーラ

プエブラから車で30分。チョルーラは、かつてはティオティワカンに次ぐ古代都市として栄え、今なおその面影が色濃く残る場所だ。最大の見どころは、世界最大級の階段ピラミッド「トラチウアルテペトル大神殿」。一見するとただの丘の上に教会が建っているように見えるが、実はその“丘”自体がピラミッド!その頂上には、スペイン統治時代に建てられた黄色の教会「ノッサ・セニョーラ・デ・ロス・レメディオス教会」が鎮座しているという、歴史の皮肉すら感じさせる光景だ。

丘を登りきれば、そこにはチョルーラの穏やかな町並みと、標高5,000メートルを超えるポポカテペトル火山の圧倒的な姿。晴れた日には、まるで空に浮かんでいるかのような神秘的なシルエットが迎えてくれる。その美しい円錐形の山容から、日系人や日本人からは「メキシコ富士」と呼ばれることがある。

ピラミッド内部には、考古学調査のために掘られた全長8キロにおよぶトンネルの一部が一般公開されており、地下から古代文明にふれるスリリングな体験も可能。

 

 

 

 

 

 

 

チョルーラは、メキシコで最も教会の多い町としても知られている。特に見逃せないのが、外観を色鮮やかなタラベラ焼きのタイルで覆ったサンタマリア・トナンツィントラ教会と、サンフランシスコ・アカテペック教会。その美しさはため息もの。内部は撮影禁止だが、だからこそ、その空間に足を踏み入れた瞬間の感動は格別だ。

プエブラを訪れたら、歴史と神話、絶景とアートが交差するチョルーラまで足を伸ばしたい。

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