バラナシ朝5時。沐浴と日の出を見るためにアッシーガート前のホテルを出た。一人のボート漕ぎの少年に声をかけられ、2時間150ルピで乗せてくれるという。日の出までにはまだ1時間ほどあったが、ボートに乗り込み、静かな河の流れにまかせてガート沿いを進んで行く。ガンガーの水面には朝のお供えの花やロウソクが浮かび、火葬場は、絶えることなく煙と火を出し焼き続けていた。しばらく漂っていると、岸の向こうが明るくなりはじめた。太陽が日の出とともにガンガーを照らしはじめ、河はみるみる真っ赤に染まっていった。真っすぐに延びたオレンジ色の光りの上で、私とボート漕ぎの少年は数分間、温かい布に包まれているようだった。
太陽はあっという間に空高く昇り、青い空に変えていった。それぞれのガートには人々が集まり始め、ガートごとに祈りを捧げ沐浴がはじまった。台座に座ったバラモンが沐浴をする人々に説法をはじめた。ガンガーは沐浴と火葬だけではなく、洗濯場でもあり、顔を洗い歯を磨く場でもある。バラナシの生活になくてはならないものだった。ボートを降りると、少年の兄がドラム缶に火をくべて売るチャイの店に寄り、私に鍋で沸かしたチャイをご馳走してくれた。そして少年と明日もボートに乗る約束をした。
2 comments to “ガンジス河に昇る太陽”
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ペタありがとうございます♪
写真を拝見するだけでも美しいし、記事を拝見すれば、自分も体験できた気になれて、楽しい…
また遊びに寄らせてください♪
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みみちゃとさんはじめまして♪
コメントありがとうございます。
これからもっと色々な国をアップしますので
また空想しに来てくださいね♪