翌日、少年と早朝ボートに乗る約束をしたのにまんまと寝坊した。
寝坊ついでにゆっくり朝食を取り昼頃に外へ出てみると、なんとボート少年は昨日と同じ場所で私を待っていた。少年は私を見つけると、朝5時から待っていたことを不満と淋しさが混じった顔で訴えてきた。やばいっ(汗)既にインドずれして、約束に鈍感になっていた自分が恥ずかしくなり、ごまかしとお詫びのつもりで成田空港で買った品物のおまけについてきた時計を少年にあげた。少年は嬉しそうな顔で「サンキュー」と時計を眺めてポケットにしまった。
「ボートに乗ろう」と少年に手を引っぱられて岸まで行く途中、少年の友達と出会い、3人でガンジス河の中州へ遊びに行くことになった。少年のか細い腕でオールを漕ぐこと15分、ぬかるんだ中州は3人以外誰もいない不思議な空間だった。対岸から眺めるガート(沐浴場)はとても小さく見え、川幅がかなりあることを知った。「泳ごう!」と服のまま少年達は川に飛び込んでしまった。はしゃぐ彼らはボートの上で躊躇する私の手を引っ張るので、しかたなく体についた泥を落とすつもりで泳いでみた。川で泳ぐなんて小学生以来。ガンジスの水はひんやりとして気持ちよく、底が見えるほど澄んでいるのに驚いた。インドを訪れる前はガンジス河で泳ぐことまでは考えてなかったのに、少年達のおかげでインドの思い出がひとつ増えたのでした。
2 comments to “母なる河にて”
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ひろみさん、はじめましてm(__)mアヤと申します。
わたしはインドにいってガンジス川で沐浴する人たちをただただ一日眺めることをいつかしてみたいと思っています。
ひろみさんの記事を見てますます行きたくなりました。
また遊びに来ます。
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アヤさんこんにちは♪
バラナシを訪ねた時は、
ぜひ河沿いの宿に泊まって下さい。
屋上のテラスから見下ろす河は
本当に気持ち良いですよ♪