アメリカの西部、アリゾナ州、ユタ州、コロラド州、
ニューメキシコ州にまたがるコロラド高原。
数億年という悠久の歳月と自然の力が生んだ
圧倒的な造形美から地球の鼓動さえ聞こえてきそう。
アリゾナ州北部の町ペイジは1957年のコロラド渓谷を
横切るグレンキャニオンダムを建設する際に
作業員用の宿泊施設が建てられたことで生まれた小さな町。
そして神秘的な景観で人気の
アンテロープ・キャニオンに一番近い町。
さらにペイジから車で15分ほどのユタ州との州境に
カリフォルニア湾へと注ぐコロラド川を
ダムでせき止めたことによってできた
アメリカ国内で二番目に大きなパウエル湖があります。
その大きさは全長約298キロ
周囲は約3,040キ ロ以上
スケールが大きすぎてイメージができませんが
298キロといえばほぼ東京から名古屋までの距離。
3040キロは日本からフィリピンまで。
とにかく大きい
砂岩が削られできた台地が湖に映える朝夕の景色は
アメリカ南西部で最も美しい場所のひとつといえます。
ペイジから車で20分ほど走った
ナバホの土地に位置する赤い砂漠地帯に、
ナバホの言葉で「水が岩を流れる場所」という意味の
アンテロープ・キャニオンがあります。
ロッキー山脈が隆起してできたコロラド台地の一部で
隆起した台地を流れていく水が
柔らかい砂岩の割れ目を侵食してできた空間。
割れ目の中は入り口からでは想像できない
世界が広がっています。
アンテロープ・キャニオンはアッパーキャニオンと
ローワーキャニオンの2つあり
一般的にはアッパーキャニオンを訪れます。
頂上の狭い岩の割れ目から差し込む太陽の光が
赤い砂岩に陰影を創りだし静寂に包まれた
キャニオン内に幻想的な景観が広がります。
6~8月にかけて降るスコールが瞬時に鉄砲水となり
一気にアンテロープ・ キャニオンに流れ込む
水と風によって浸食された岩の造形美ですが
その計り知れない水の力によって1997年には
11人の犠牲者がでています。
例え雨の気配すら感じられない青空でも
数十キロ離れた場所で降る雨で発生した鉄砲水が
予告無しにキャニオンへ注ぎ込んでくることもある。
そういった危険もあるゆえ
アンテロープ・キャニオンは自由に入る事は出来ず
土地の管理者であるナバホ族が運営するガイドツアーに
参加することが必要となります。
自然の驚異をまざまざと見せつけてくれる
素晴らしい地球の軌跡は一生に一度は見ておきたい
場所ともいえます。
美しい波を打つような岩のカーブが続き
わずかな隙間から差し込む光線が織り成す色彩と陰影が
神秘的な表情を見せてくれます。
キャニオン内はどこを切り取ってもフォトジェニック。
光のちょっとした差し込み具合とアングルによって
ロウソクに見えたり鷹に見えたり
リンカーン大統領に見えたり。
岩のフォーメーションは想像力をかき立てられます。
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圧倒的な・・・感動の風景ですネ!
自然が創りだす芸術に脱帽です!
実際に見ると凄いのでしょうね!
写真ですが、見てて胸のところがキュンと・・・
こころが癒されてくるのが分かります!
地球って素晴らしい!
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本当ですね。地球は奇跡です!
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大変ご無沙汰しています。
アメリカ南西部は大好きなところです。
去年6年ぶりに行ってきました。
アンテロープキャニオンはロウアーの方に行きました。
ほとんど上を向いて歩いていた気がします。
本当に素晴らしい所ですよね。
ひろみさんの記事でまた行きたくなりました。
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ご無沙汰でーす。
ロウワーは行ったことがないのですが、
はしごを上がったりかなりハードだと
聞きました。乙女さんはアッパーと
ロウワーのどちらが良かったですか?
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>ひろみさん
アンテロープキャニオンは初めてなんですよ。
アッパーで光のスポットライトも見たいと思ったのですが
なにせ駆け足の旅で二つは無理なので
距離の長いロウアーの方にしました。
ロウアーは全然ハードではありません(太鼓判)
はしごは中で長い下りはありますが
上りは最後に地上に出るときだけなので
全く問題ないと思います。
むしろ高所恐怖症の方の方が心配かな?
中だけで40分くらい歩くので見ごたえはありますよ。
次は是非いらしてみてくださいまし。
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これらの写真って、全部ひろみさんが撮ったものなんですか?
CGとかではなく? -0-; 色と言い、なんとも神秘的ですww。地球の内臓を見ているみたい。
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>地球の内臓を見ているみたい。
素敵な表現ですね!それいただきますっw
土地管理局が管轄するエリアなので
道の整備おされませんし、そのせいで
観光化されないそうです。
でも、個人でも訪れることは可能ですし、
現地ツアーもありますので、今のうちに
見ておいた方がいいですよ!
最近は、日本の旅行会社も目をつけ
すでにツアーに組み込んでいるところも
あるそうです^^