イスラエルという国のイメージといえば
パレスチナ自治区をめぐるアラブとの軋轢など
政治的文脈で語られることの多いこの国は
本当はどんなところなのか?食事は?宿泊は?
旅行目線では知らないことが多すぎるイスラエルをご紹介!
イスラエルへ行く一般的なルートは
日本からトルコのイスタンブールへ。
そこから飛行機で南に2時間ほど下ると
イスラエルの玄関口テルアビブ。
遠いようなイメージですが
ヨーロッパと変わらない距離にあります。
そして地図からもわかるように
ヨーロッパと中東、アジアの交差点にあり
西側は地中海、東は死海、南は紅海に面し
リゾートも満喫できます。
言語はヘブライ語とアラブ語。
旅行中にヘブライ語を理解することはほぼ無理。
まず右から読む習慣がない、どちらから読もうがわからない。
しかし単語の一つ一つを見ていると
ひらがなやカタカナにも見えてくるし
現地の人に言わせればとても簡単だそうです。
時々、日本語にも似た単語が聞こえてくるのも興味深い。
日ユ同祖論などという都市伝説もあるくらいですから
もしかしたらどこかの時代で
交じり合っていたのかもしれません。
それはそれで興味深いところです。
エルサレムの見所は、大きく分けてオリーブ山、
旧市街、新市街、東エルサレム。
しかし、街全体に史跡が多すぎて2~3日の滞在なら
オリーブ山から旧市街まで歩きながら見て回るのがおすすめ。
まずはオリーブ山の標高825メートルの頂上から
旧市街を見下ろせば「ああこの景色!」と感嘆するでしょう。
ここから旧市街へ下る道の途中にも昇天教会
涙を象った主の泣かれた教会、マグダラのマリア教会
などがあり、世界各国の旅行客が歩いています。
坂を下った麓にあるのが、イエスゆかりの庭園
「ゲッセマネの園」のオリーブ畑。
今でも樹齢3千年ともいわれるオリーブの木が実り続けています。
ここで、イエスがユダに裏切られて
捕らえられた場所とされています。
隣接するのが「万国民の教会」別名は苦悶の教会。
モザイクで描かれた壮麗なファサードに目を奪われます。
左側がキリスト教徒。右側はユダヤ教徒。
中央のイエスに赤い光が入ってしまいましたが
場所が場所だけに神がかってます
4世紀に建てられた教会ですが1924年に
信者の寄付金により再建されました。
イエスが最後の夜をアッバ(父なる神)に
苦しみながら祈り続けたことから
ステンドグラスの色は暗く光が差し込みにくい色に。
他の教会では見ない配色ですがシックで素敵です。
旧市街を囲む城壁の8つの門のうちのひとつ
「ライオン門」をくぐり旧市街へ。
8つの門にはそれぞれの物語や伝説があるのですが
ライオン門は正式名を「聖ステファノ門」といい
聖ステファノが門外で石打の刑にされたことから
その名が付いています。
また、イスラム統治時代にライオンのレリーフが
刻まれたことからライオン門とも呼ばれています。
門をくぐるとイエスが十字架を背負って歩いた
最後の道「ヴィア・ドロローサ」が始まります。
ヴィア・ドロローサ上には
14の聖書に書かれた場面があり
イエスの身に起こった出来事、伝承を辿っていきます。
道はイエスに処刑を判決した
ローマ総督ピラトの官邸から始まります。
終着はゴルゴダの丘で磔刑の処された場所
現在の聖墳墓教会内。
教会内はギリシャ、カトリック、フランシスコ
コプト、アルメニア、エチオピアなど
各宗派に区画されており、全て見学できます。
イエスの墓とされる聖堂もあります。
ここでは、たくさんの信者が個々に祈りを捧げ
泣き崩れる人さえもいます。
物見遊山でも敬虔な態度を持って見学する必要があります。
ヴィア・ドロローサの道が終わり神殿の丘へ。
城壁で囲まれており内側は現在イスラム教の聖地で
黄金色に輝く岩のドームもここにあります。
入場は朝の数時間のみでものすごい行列。
岩のドームは、イスラム教の創始者である
ムハンマドが昇天したとされる場所でアラブ軍が
エルサレムを制圧した記念に7世紀末に建てられた
岩のドームがある場所は、かつてイスラエル王国の
神殿があった丘に位置します。その神殿も
紀元70年にエルサレムを巡って起こった
ローマ軍との攻防戦で西側の城壁を残して破壊され
ユダヤの人々はエルサレムから追放されました。
その唯一残った西壁に向かって
エルサレムの再建を祈るようになったのが
ユダヤ教徒の「嘆きの壁」です
ユダヤの民にとってもっとも大切な祈りの場は
一般にも公開されユダヤの歴史を世に伝えています。
エルサレムの旧市街は、まさに世界3大宗教が
深く絡み合う歴史を見せつけてくれる場所なのです。
嘆きの壁の周囲は塀で仕切られ
さらに男女で区切られています。
入り口でセキュリティチェックを受けて女性側へ入ると
女性たちは椅子の上に立って男性側を覗き込み
楽し気に騒いでいました。
神聖な場所でなんだかハレンチなギャップが妙
一緒になって椅子の上に立ち覗いてみると
13歳になると行われる成人の儀
「バル・ミツバ」の最中。
13歳になった男子は正式な読み方をラビに教わり
聖書を暗誦します。
一人前の信者として認められる晴の舞台で
ユダヤ教徒としての数に加えられる日になります。
本格的なビデオ撮影隊がいるところからも
人生の節目の大切な日だというのが理解できます。
ダマスカス門から城壁の外に出て
トラムLRTで市場に向かいます。
トラム乗り場に設置された券売機の英語案内に従って
タッチパネルを進めて行けば簡単に購入できます。
1回乗車は6.6NIS(約200円)。
チケットを車内の刻印機に読み込ませます。
これをしないと無賃乗車で
しょっぴかれる可能性もありますのでご注意を。
乗車から1.5時間以内なら乗り降り自由。
利用価値ありです。
ダマスカス門から4駅先の
「Makhane Yehuda」駅で降りると
目の前は市民の台所マハネー イェフダー市場。
アラブのスークと西欧の市場を
足して割ったような佇まいです。
やはりここは西と東の交差点だからでしょうか。
野菜、肉、魚の生鮮食品から総菜
お土産にも良さそうな紅茶やスパイスなど
たくさん売っています。
見ているだけでも楽しい市場ですが
試食もすすめてくれるので現地の味もぜひ楽んで。
アラブ圏伝統のゴマペースとのスイーツ
「ハルヴァ」もイスラエルでは
シフォンケーキのようなお洒落ディスプレイ。
甘いけどゴマがベースなのでヘルシーデザート。
40種類のフレーバーから選べます。
コーヒー味がおすすめだとか。
色々試食して楽しんじゃいましょう。
パンも種類が豊富。どれもふかふかで美味しいです。
イスラエルはアラブやヨーロッパに離散した
ユダヤの人々が集まった国なので
どれも本場仕込み。アジア、中東、ヨーロッパの
美味しいものが街に溢れています。
一休みできるカフェもたくさんあり
たいていwi-fiが繋がります。
夜に再び旧市街へ。
ヤッフォ門はミレナリオのような
華やかなライティングが施され
たくさんの人で賑わっていました。
インフォメーションセンターは
プロジェクションマッピングで彩られています。
さすがにもう珍しいものでもなく
みな素通りの様子。でもきれいですよ。
向かいにあるダビデの塔では3千年の歴史を描い
た光と音のショーを開催。素晴らしい内容なのですが
遅い時間の上演は幻想的なあまり眠りを誘う恐れあり。
ちなみにカメラ撮影は禁止。
上演スケジュールはホームページを参照。
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楽しく、
興味深く読ませていただきました。
エルサレムの世情は安定しているのですか?
そして最後のマッピング、
神戸のクリスマスの「ルミナリエ」みたいです。
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イスラエルはヨーロッパ諸国よりも
安心して旅行を楽しめます。
この後、たくさん興味深いスポットを
案内しますので
またぜひみにきてください!
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中東の国は、治安が悪いと思っていました。
行ってみたいなー
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報道ではミサイルだの拉致だの
怪しいニュースばかりですが
国内はむしろヨーロッパよりも治安は良いです。
夜の一人歩きも大丈夫ですよ
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業務で担当がイスラエルのお客さまです。
さすがのユダヤ人で価格に対しては
すごく細かいですが、
旅行中でもそれは感じられましたか?
一度は行ってみたいと思ってます、
出来ればビジネスの出張で(*^▽^*)
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人にもよるかもしれませんが、お店の人はファラフェルをおまけしてくれたり市場の試食も
大盤振る舞いでした。(話しが小さくてすみませんw)お金よりも、そのもの価値に対してシビアのようです。