正しいホイアンの過ごし方

成田から直行便が就航している中部最大の都市
ダナンの市内から車で30分ほど海岸線を
南に下ったところにある古い町ホイアン。
16～17世紀にかけて「海のシルクロード」の中継地
として世界各地からあらゆるものが運ばれて来ました。
日本からも朱印船が訪れ、日本人町もあったとされます。
しかし、時代とともに町は衰退。
忘れられたように開発が進むことなく
19世紀の町並みみがそのまま残されました。
現在では、町そのものが世界遺産に登録され
その町並みを目当てに世界中から観光客の訪れる
ベトナム有数の観光地となっています。

ホイアン旧市街の魅力は、古い建造物が多く
残るレトロな町並み。
日本人によって建てられたという
「日本橋」も残っています。
しかし、気温は38℃、湿度は85%以上ある日中の
ホイアンを散策するのはある意味キケン。
日中に町を歩いているのは、ほぼ観光客。
ホイアンの住人は早朝に仕事を済ませて
夕方まで屋内の風が通る涼しい場所で過ごします。

ホイアンの街を歩いていると
必ず目にするのがランタン。
あちらこちらの店や民家の軒先に
ランタンがぶら下がっています。
布をはっているため
柔らかい光をほんのりと灯し
夜は、ランタンの幻想的な光が
ホイアンの街を包み込みます。
そんなランタンを作っている人たちも
軒下の涼しい場所でお仕事です。

町の住人たちは、日中こんな風にゆる～く過ごします。

観光客にとっての日中の避難場所はカフェ。
ホイアンの町中には古い商家を改装した
素敵なカフェが充実しています。
ホイアンのゆるい雰囲気にぴったりなカフェが
表通りや路地にあちらこちらに点在します。
お気に入りのカフェを見つけたら
本を1冊持って読みふけたり
行き交う人々の姿をただ眺めていたり。
そんなゆるい過ごし方も
ここでならきっと旅の思い出になるはず。
町のリズムに合わせて過ごしてみれば
町を見て回るだけよりも
さらに一歩踏み込んだホイアンの魅力に出会えるでしょう。

ホイアンは漢字で「会安」と書きます。
ここは安らぎに出会う場所なのです。