ベトナム中部フエ。
ゆるやかに流れるフォン川のほとりに
かつての栄華を伝える
美しい王宮やグェン王朝の
歴代皇帝が築いた
華麗な帝陵が佇んでいます。
城郭都市フエに点在する
それらの歴史的建造物群は
世界遺産に登録されています。
ティエンムー寺院もそのひとつ。
境内では、お坊さんのたまごがお勉強中です。
ティエンムー寺院は1601年に開山した禅寺。
門前にそびえるハスを象った七層八角形の慈仁塔は
1845年に第3代ティエウチ皇帝が建てたもの。
最上部には釈迦如来像が安置されています。
大雄殿では多くの参拝者が
熱心に祈る姿に信仰の篤さが窺えます。
堂内には弥勒菩薩が安置されています。
トロピカルフルーツのお供え物が
南国の寺であることを実感させてくれます。
ガレージには古いイギリス車の
オースチンが眠っています。
これは1963年に
当時自らも熱心なカトリック教徒だった
南ベトナムのジェム政権の
それ以外の宗教に対する
抑圧的な政策に抗議して焼身自殺した住職の車。
それに対して大統領の義妹であるマダム・ヌーは
「あんなものは単なる人間バーベキューだ」と
テレビで語ると国民から非難が高まり
その5ヶ月後にクーデターによって
ジェム大統領が暗殺される一因となりました。
ここではたくさんの僧侶や
故坊主が修行を積んでいます。
ピンクの建物はお坊さんたちの住まいのようです。
お寺といってもパステルカラーの色使いに
親しみと安らぎを感じます。
まだ半人前のうちは髪の一部を残しています。
その姿がなかなか愛らしい。
お堂から出てきた小坊主が
お膳を持って歩いて行く先をついて行くと・・・
食堂ではみんなで食事中でした!
こんなお坊さんの生活風景も見学させてもらえます。
(ちゃんと了承をもらってね!)