シベリウスとちい散歩

 

森と湖の国と謳われるフィンランド。
首都ヘルシンキの中心部から
徒歩圏内にも気持ちの良い場所が多く存在します。
北欧の素敵なインテリアや雑貨巡りの前に
美しい自然とフィンランドにとって
欠かすことのできない人物
シベリウスに会いに散歩にでかけます。

朝カーテンを開けて、太陽が眩しかったら
お散歩へLet’s Go!。
ヘルシンキの中心部の西側を走る
mecheoninkatu通りを北に
30分ほどてくてく歩いていると
右手に緑が茂るシベリウス公園の入り口が見えてきます。
湖のような内海に面した森に遊歩道が敷かれ
とても気持ちのよい散歩道です。
ジョギングする人も多く見かけますが
ベビーカーを押した若い夫婦が多いこと。
仲睦まじい姿に癒されます。

森を散策する家族の姿にも
フィンランドらしさを感じます。

 

公園の中に立つ水辺の可愛らしいカフェ。
青空に赤い木造の壁がよく映えています。
なんでも1890年に建てられた
小屋を使用しているのだそうです。

 

 

赤いカフェに止まっていた
赤い車のボンネットマスコットがヤカンがお茶目

 

コーヒーと焼きたてのシナモンロールを
テラスでいただきます。
ふかふかのシナモンロールとっても美味しかった。
海辺の景色も気持ちいい。清々しい気分です。

小高い丘に金属製のモニュメントがたたずんでいます。
右側の岩の上に置かれた小さなオブジェは
フィンランドの国民的作曲家ジャン・シベリウスの顔面彫刻。
もう1つのパイプの集合体は森の木々をイメージした作品。
フィンランドの自然のからインスピレーションをもらい
多くの曲を作ったシベリウスへのオマージュでしょう。たぶん。

 

 

シベリウスの彫刻は
ツアーバスのルートにも入っていて
寄せては返す波のように
たくさんの観光客がやってきては
顔面彫刻と一緒に写真を撮って
10分ほどでまたバスに戻ってゆきます。

 

 

頭を撫でまくる子供に耐えるシベリウス。そんな表情？

市内中心部にも多くのシベリウスの足跡が残っています。
ショッピングの中心地、エスプラナーディ公園に建つ
ガラス張りの「カッペリ」は
シベリウスが度々訪れたレストランカフェ。
公園を眺めながらゆっくりお茶をするのもおすすめ。

公園内の人気のアイスクリームスタンド。
フィンランドは欧州でもっともアイスクリームの
年間消費量が高い国だそうです。
ちなみにシベリウスは関係ありません。

エスプラナーディ公園を過ぎ
マーケット広場近くの港に堂々と立つ巨大な小便小僧。
ボートにおしっ○をかけているみたいです。
フィンランドの彫刻家TOMMI TOIJAの作品
「Bad Bad Boy」2013。かなり不気味です。
これもシベリウスとは何の関係もありません。

 

 

来年はシベリウス生誕150周年で
さまざまなイベントが目白押し。
中央駅前のアテネウム美術館ではさっそく
「Sibelius and the World of Art」
エキシビションを来年3月まで開催中。
フィンランドの理解を深める一片になるでしょう。