ゴツゴツとした岩山が紺碧の海を取り囲む
アドリア海の小国だったコトル。
複雑な入り江となっている
モンテネグロのコトル湾の一帯には
中世、港湾都市として栄えた町が点在しています。
中でも、湾の最も奥に位置するコトルは
中世の薫りが色濃く残る町。
1979年に世界遺産に登録されています。
山の上にある城塞跡からは
コトル地方の美しい自然と城壁に囲まれた
コトルの町を一望します。
深い歴史を知る前に
まずはその美しい景色を眺めに
城塞跡へまいりましょう!
旧市街の北側の奥に山頂へと続く入り口が2つあります。
路地を進むと係員が座っているので
入場料の3ユーロを渡して
(ちゃんとレシートが発行されます)
山頂までは1時間ほど。
気合いをいれて石段を上がって行きます。
石段を少し上ると見えてくる
狭い旧市街にオレンジ屋根の家が
寄せ集まっている風景。
すれ違うことが難しい
細い長い階段をひたすら上がります。
古い石の階段なので
滑って転ばないように注意しながら進みます。
山の中腹あたりに教会が見えてきました。
まずはそこを目指して石段を踏みしめて進みます。
教会までは20分ほどで到着。
白とピンク色の可愛らしい聖母教会。
16世紀に建てられたもので
大理石の祭壇にコトルの守護聖人トリフォンと
ダルマチアの守護聖人リコトル司教の像が祀られている。
とキリル文字と英語となぜか日本語の案内板がありました。
需要は少ないと思われますが、でも嬉しい!
ここからは頂上へノンストップで目指します。
道中では、子供を肩車して上る
お父さんの姿をよく見かけました。
1500段お疲れさま。
ようやく頂上がみえてきました!
まるで万里の長城のような造りです。
朽ち果てた姿に悠久の歴史が感じられます。
頂上のゲートに到着。
べネチア支配の痕跡
翼を持つライオンが刻まれています。
朽ち果てた感は一瞬
カンボジアのアンコール遺跡を彷彿とさせます。
頂上にはモンテネグロの国旗がはためいています。
絶景を前にガッツポーツ。
その気持ちよくわかります!
山々に囲まれたフィヨルド地形であることが
上から眺めるとよくわかります。
コトル湾は度々「ヨーローッパ最南端のフィヨルド」
と称されています。
しかし、これらは氷河による浸食ではなく
川によって削られ複雑に入り組んだ
峡湾のリアス海岸。
下山途中、ちょうど教会の少し上あたりできれいな夕景色。
停泊していたクルーズ船が出航するところでした。
細い水路を戻り、ギリシャへ向かうのかな。
下山は30分少々。あっという間でした。
次はコトルの町全体を眺めに
20分ほど歩いて対岸に回ります。
対岸の町はとても静か。
夕飯のおかずを釣っている人がぽつり。ぽつり。
夕暮れの心地よい静けさに包まれています。
夜を迎え町に明かりが灯されると
城壁のライトアップが海に映えてハート型?に。
こんなにロマンチックな景色なのに
他に誰も見ている人はおらず・・穴場ですよ!
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世界は広くて、奥が深い、
ひろみさんの地球にペタを見て、
いつもそう思います。
とっても楽しく拝見しています。
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ありがたいお言葉頂戴いたしました。
来年は冬のオオカミも撮りにいってきますので
楽しみにしていてください!