モンテネグロの小さな街歩き 〜清き美しき教会内部〜

アドリア海の奥座敷、世界遺産の街コトル。
城壁で守られた小さな旧市街には
いくつもの美しい教会が佇んできます。
石畳の路地には12世紀から14世紀ごろの建物が並び
まるで時が止まっているかのようです。
その中でも特に目立つのは教会。
コトルは、カトリックと
日本では東方正教会の名で知られている
オーソドックス(Orthodox)
双方の教会が数多く存在します。

1195年にカトリック教会として建設され
1657年にセルビア正教会になった聖ルカ教会。
ロマネスクとビザンチンが混合した造りです。

教会自体は小さいけれど
随所に威厳が感じられます。
聖所を仕切る素晴らしい
イコノスタシスは一見の価値あり。

ルカ教会と同じ広場に面して立つ
セルビア正教会の聖ニコラス教会。
16世紀に建てられた
ドミニカ会修道院があった場所に
1909年に建てられた比較的あたらしい教会です。
こちらのイコノスタシスは大きくて煌びやか。
ルカと比べるとかなりゴージャス。
両壁に飾られた大きな絵画も見応えがあります。

セルビア正教は正教会の一派で
キリスト教の教派のひとつ。
クリスマスは年が明けて1月7日に行われます。
理由はグレゴリオ暦ではなく
ユリウス歴に基づいているため。

聖クララ・フランシスコ会修道院は
1288年にセルビア女王によって
城壁の外側に創建されましたが
トルコ軍の攻撃を恐れて
1685年に城壁内に再建されました。
地味な佇まいで立ち寄る旅行者も少ないですが
教会内は女子修道院らしく華やかな装い。
主祭壇の18世紀にヴェネツィアの彫刻家によって
施された大理石の精緻な彫刻がみごとです。
小さな教会ですが素晴らしい彫刻が異彩を放っています。

コトルのランドマークともいえる
聖トリフォン大聖堂。
1166年に創建されたもので
両脇には高さ35mの2つの鐘楼を備えています。
鐘楼は1667年の大地震で崩壊し修復されましたが
聖堂は当時のままの姿をとどめています。
レンガ造りのアーチの奥の主祭壇には
15世紀の大理石の天蓋
その中には3世紀に実在した
この町の守護聖人聖トリフォンを含む
20人の聖人を彫り込んだ
金箔のレリーフが出迎えてくれます。

 

2 comments to “モンテネグロの小さな街歩き 〜清き美しき教会内部〜”
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    さすがに歴史を感じますね。
    クリスマスはおごそかに、
    お祈りがされたのでしょうね。

  2. SECRET: 0
    PASS:
    正教会のクリスマスは1月7日なので
    新年のお祝いの後にクリスマスがやってくるそうです。
    今年も一年ありがとうございました。
    来年も引き続きよろしくお願いします^^

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