2014年総決算　もう一度訪れたい街No.1

今年もあっという間に一年が過ぎてしまいました。
振り返ってみると12ヶ月のうち
15度も海外へ取材に出かけていました。
一番印象深かった街はモンテネグロのコトル。
古い街並も素敵ですが、やっぱり最後は人。
ホテルでもレストランでも
ギフトショップでも教会でも
どこへ行っても親切に対応してくれたことが
美しい街並とおなじくらい心に刻まれました。

コトルは、クロアチアの人気観光スポットの
ドブロブニクから海岸沿いを南に2時間半ほど
南に下った入り組んだ湾の一番奥に位置します。
背後には険しい連山が迫り三方を城壁で囲まれた
人口3000人ほどの小さな町で
1979年に世界遺産に登録されています。
旧市街への入り口となる門には、かつて
ベネチア共和国の支配下に置かれていた証となる
ベネチアの守護聖人マルコの象徴である
有翼のライオンが描かれています。

 

門をくぐると広場。
目の前にはコトルのシンボルのひとつ
1602年建立の時計塔が迎えてくれます。
この広場ではかつて公開裁判の場で
時計の下は罪人のための晒し台があったそうです。

 

 

コトルは、カトリックの文化と正教会の境界線にあり
小さな町に両方の教会がいくつもあります。
時計塔の脇を進むとコトルのもうひとつの
シンボルである聖トリフォン大聖堂。
9世紀の教会がはじまりで
12世紀にロマネスク様式の大聖堂になりました。
2階へ上ると歴史展示物や古い絵画が陳列されています。
中央のバルコニーにでると、大きなバラ窓に描かれた
繊細な彫刻を間近でみることができます。

 

 

町のすぐ後ろには険しい山が迫っています。
城壁は山頂まで続いています。

12世紀に建立されたロマネスク様式の聖ルカ教会。
現在は正教会ですが
もともとはカトリックの教会でした。
19世紀までは両方の祭壇があったそうです。
現在の教会内はたくさんのイコン
（聖画）が飾られています。

聖ルカ教会の裏にあるセルビア産の植物を使った
ナチュラルコスメ「All Nuts」。
美人店員さんの笑顔に誘われて
いつもより多めに買っちゃいました。
石けんもクリームも肌にすっと
馴染む滑らかなテクスチャー。
もっと買っておけばよかった！！

あちらこちらの広場で音楽学校の生徒たちが
練習がてら楽器を奏でています。

 

コトルもドブロブニクに劣らず猫パラダイス。
猫にとっても安住の地のようでみんな気を許しています。
そのせいでベンチには3匹、４匹と猫が寝そべっていて
人間が座る余地はありません。

路地を挟んだ家同士が2階で繋がっています。
お互いの家を自由に行き来できてしまうのでしょうか？？
ちょっぴり不思議。

 

大聖堂脇の路地でみかけたギフトショップ。
どれも持って帰りたくなるようなハンドメイドの
素朴で温かいインテリアが店内を飾ります。
オーナーはひとつひとつの商品を丁寧に説明してくれます。
愛情を込めて作っている証でしょう。
実は日本のとある国営放送の旅番組にも登場していた方で
You Tubeを見せたら大喜びでした。

 

 

毎週日曜日の午前中は門の外で朝市が開催されます。
オリーブオイルにハチミツ、生ハム
イチジク、ポルチーニ茸などなど
どれも本当に安くて美味しいのに驚きです。
ドブロブニクと比較するとだいたい半額程度。
カフェは1杯1ユーロ。
お財布に優しいのもポイント高い。
最近はドブロブニクから日帰り観光のツアーが
人気のようですが近隣にも素敵な町があるので
ここはぜひ1～2泊ほどしてゆっくり楽しみたいです。