最古の自然遺産で野生動物たちに出会う旅

 

アメリカ北西部のアイダホ州、モンタナ州
及びワイオミング州にまたがる
世界最古の国立公園イエローストーン。
険しい山々に囲まれた孤立した高原には
地表のすぐ下までマグマが迫っています。
一万を超える温泉や間欠泉など集中する
地球上最大の地熱スポットとして
世界にその名を知られています。

しかし、ここは1年の半分近くは
分厚い氷雪の閉ざされていることを

知る人は多くないでしょう。
時にはマイナス40℃にもなる厳しい冬を
生きものたちは必死で生き抜いています。
そんな厳冬のイエローストーンでは
気高き野生動物たちの姿を
間近で見ることができるのです。

 

イエローストーン国立公園の南に位置する

 

ジャクソンホールから1時間半ほど車を走らせ

 

待ち合わせ場所となる公園手前にある施設

 

フラッグランチへ向かいます。

 

冬の間、ここから先を行けるのは
スノーコーチ(雪上車)だけなので

 

イエローストーン国立公園内のリゾートが

 

ボンバルディア製のスノーコーチで迎えにきてくれます。

 

ボンバルディアって飛行機だけじゃないんですね。

 

スノーコーチに乗り込み世界で最も有名な間欠泉

 

「オールド・フェイスフル・ガイザー」の
前に建つロッジまで間欠泉や

 

風光明媚なスポットに立ち寄りながら向かいます。

 

 

 

「雪の天使を見せてあげるよ」。

 

リゾートスタッフがまっさらな雪の上に

 

大の字寝転んで腕を上下に振りますと

 

 

はい。天使の出来上がり!

湖の畔にたくさんの間欠泉が広がる

 

「ウエストサム・ガイザー・ベイスン」。

 

見渡すかぎり噴き上げる湯気と地面に積もる雪と青空。

 



水蒸気が冷えて結晶となり
苔むした地面に降りそそぎます。

雪を被った木々が
黄金色の空をバックに輝いていました。

温かみのある木調の客室。
ベッドの上には可愛いバイソンのぬいぐるみ。

冬のイエローストーン国立公園は
日本ではほとんど知られていませんが

ウインターアクティビティが盛んで
ホテルはびっくりするほど賑わっていました。

公園内のトレイルを
クロスカントリースキーで自由に散策。

レンタルもあるので自由に雪の平原を楽しめます。

スノーシューツアーに参加して森を散策します。

バイソンの足跡を発見。
それほど時間は経っていないようです。

コヨーテやウサギの足跡もたくさん見つけるけど
動物はリスくらいしか見当たりません。

スノーシューツアーから戻ると
オールド・フェイスフル・ガイザーが

熱泉を空高く噴き上げていました。
雪だるまも間欠泉を眺めています。

 

間欠泉の周りでバイソンが
雪を掻き分けて草を食んでいました。

バイソンは気性が荒いので
決して近づいたり
大声を上げたり
目を合わせてはいけません。

できれば赤色など刺激を与える色の
服装も避けた方がいいそうです。

アメリカバイソンの大人は体長およそ3m
重さは600kgとも800kgとも言われています。
そんな巨体に突進されたらひとたまりもありません。

ビジターセンターの前を
コヨーテが餌を探してうろついていました。

一見犬のようですがやはり目つきや体が違うし
野生の美しさを感じます。

ゆっくりこちらに向かってきて3mまで距離が縮み
ちょっぴり慄然としました。

先ほどまで大人しかった間欠泉
「キャッスル・ガイザー」が

突然ものすごい勢いで熱泉を噴き上げだしました。
あちらこちらから水蒸気が上がって
異様な世界になっています。

だいだい13時間に一度噴き上げるそうです。
これを見るために何時間も待っている人もいました。

翌日は朝からスノーコーチで雪に覆われた
イエローストーン公園内を走ります。
どんな動物たちに会えるのかワクワクします。

ガイド兼ドライバーの自然科学を学ぶ女子大生。
毎年冬と夏の数ヶ月間を公園内で働いているそうです。

間欠泉を見学しているところを
バイソン一家が近づいてきました。

すばやく車に入り通り過ぎるのを待ちます。
小さな子供バイソンも一緒でした。
厳しい冬の中を餌となる
わずかな草を求めてひたすら歩きます。

私たちよりも遥かに春が待ち遠しいことでしょう。

雄大な渓谷で見られる黄色の岩壁から
イエローストーンの名がついたそうです。
雪に覆われて黄色の岩は
わずかしか見られませんが

凍りかけている滝の冬景色も美しいものです。

間欠泉は絵の具を落としたような青色だったり
赤や黄色や茶色などさまざま。
青色以外の色はバクテリアの繁殖によるもの。
また、夏と冬さらにその年によっても
色が異なるそうです。

川の向こう岸にカラスが集まっています。
どうやらエルク(アメリカアカシカまたはワピチ)の
死骸を食べているようです。
恐らくオオカミに襲われたのでしょう。

オオカミが食べ残したものをコヨーテが食べ
そのあとに猛禽類が食し最後はカラスが食べる。
1匹でたくさんの生命が永らえます。

夕暮れ時、葉が落ちた細木にフクロウが止まって

草原を見渡していました。
きっと夕食を探していたのでしょう。


3泊4日のイエローストーン国立公園
あっという間でした。

予定を立てている段階では
3泊も必要ないのでは。
とも考えましたが
足りないくらい。
快適なロッジと大自然

冬を乗り越えるために
一生懸命生きる動物たちの姿は

いつまでいても飽きることはありません。
ここには何度でも訪れたいと思わせる
唯一無二の世界があります。

次に訪れたらスノーモービルで動物を探しに行きたいな。

イエローストーン国立公園内の日程
1日目:ジャクソンホールからイエローストーンへ。夕方着
2日目:午前中スノーハイク、午後間欠泉巡り
3日目:終日スノーコーチで観光スポット&野生動物探し
4日目:ジャクソンホールへ
宿泊先:オールド・フェイスフル・スノーロッジ&キャビン
食事はホテル内のレストラン以外に選択はありませんが
朝食と昼食はカフェテラスを利用できます。
充実したギフトショップも見逃せません!



 

2 comments to “最古の自然遺産で野生動物たちに出会う旅”
  1. SECRET: 0
    PASS:
    ずっと昔、
    夏に一度行ったことはありますが、
    冬こそ本当のイエロストーンに合えそうですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)