奇抜なビルが密集する豪奢なイメージのドバイですが
中心地を一歩離れると、一面の砂漠。
高級車に乗って億ションで暮らすエマラティ
(ドバイ人)でさえも砂漠は心のふるさとです。
今も遊牧民たちが暮らす砂漠の真ん中で
一夜を過ごす体験は、旅好きなら一生に一度は
やってみたいリストに入っているのではないでしょうか?
そんな願いもドバイならいとも簡単に叶えてくれます!
夕方、ホテルに迎えに来た車で砂漠へ向います。
道中にあるキャメルレース場でちょうど
レースが開催されていたので見学しました。
ジョッキーはなんとロボット!
スタート地点がどこだかわからず
とりあえずゴール手前でラクダが来るのを
待ってもなかなか来ません。それもそのはず。
コースは直線11キロ。10分ほど待っていると
背中に乗せたロボットに尻を叩かれながら
ヘロヘロになって走ってくるラクダが見えてきました。
なんともシュールな光景。
ロボットジョッキーは自動操縦のほか
リモコンによる遠隔操作もできるためラクダ所有者は
車でラクダに並走してロボットを操縦しています。
野生動物が生息する砂漠保護区(ドバイ・
デザート・コンサベーション・リザーブ)に到着。
1950年代に実際にこの地を探索していたという
オープントップのランドローバーに乗り換えて
手渡されたスカーフを頭に巻き砂漠の奥へと進みます。
見渡す限りの砂漠を風を受けながら走っていると
もう気分は「シャルタリング・スカイ」。
しばらく走っていると絶滅危惧種に指定されている
アラビアンオリックスが体を休めていました。
オアシスで喉を潤すガゼルも発見。
アラビアンオリックスとガゼルはこの後も何度も遭遇。
車を止めて一面黄金色の
ドラマチックなサンセットタイムを鑑賞。
大都会ドバイから車で1時間も走れば
素晴らしい大自然が広がっています。
サンセットを満喫した後は「鷹狩り」の
デモンストレーションを見せてくれます。
「鷹狩り」とは言っていますが実際に
彼らが所有しているのは「ファルコン」ハヤブサです。
ドバイに限らずアラブの民とファルコンは
今も密接な関係で結びついています。
現在、鷹で狩りをすることはありませんが
伝統として受け継がれ、王族たちのステータスと
スポーツとして親しまれています。
2010年にはUAEの鷹狩りは
無形文化遺産にも登録されました。
ちなみにUAEの国鳥も鷹です。
砂漠の民ベドウィンのキャンプ地を忠実に再現した
施設で夜を過ごします。ベドウィンたちが作ってくれた
ディナーをいただきながら歓迎の舞踏を鑑賞。
伝統のハーブを使ったボディペインティング「ヘナ」や
星空の下でシーシャ(水タバコ)をくゆらし
静かな夜を楽しみます。
キャンプの外では10頭ほどの立っているラクダを
座らせて首を撫でて寝かしつけていました。
ラクダも安心して首を下げている様子から
お互いの信頼関係の深さが理解できました。
心の奥深くに刻まれた印象的な場面の余韻に浸りながら
マットレスとブランケット枕が用意されている
快適なプライベートゲルで就寝。
温度が上がり
始めたのを感じで目が覚めると
ちょうど日の出の時刻。
辺りは夕日とはまた違った
黄金色に包まれていました。
遠くで空を見上げるアラビアンオリックス。
砂の上には小動物と昆虫が描いた無数の足跡。
朝の散歩から戻るとベドウィンが朝食の支度を
してくれていました。淹れたてのアラビアンコーヒーと
ザタールというタイムなどのハーブのペーストを塗った
クレープ、パンケーキ風のシャバブ、
一見ビーフンのような、でも甘いバラリート。
素朴だけど美味しい朝ごはん。
朝食後のひとときを地元ベドウィンの長老と
デスカッションタイム。長老の横にいる男性が
英語からアラビア語に通訳してくれます。
教育や社会の仕組みなど、ベドウィンの暮らしぶりを
語ってくれました。なかなか興味深いお話でした。
短い時間でしたが砂漠で過ごしたひとときは有意義。
日帰りツアーでは味合えない時を過ごせました。
Platinum Heritage Luxury Tours and Safaris
取材協力:ドバイ政府観光局・商務局
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一度でいいから、
こんな場所に、
浸ってみたいです。
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モンゴル草原で満天の下でのキャンプも素晴らしかったですが、ドバイの砂漠キャンプの朝日も感動しました♪