ウズベキスタンのブハラは中世の都に

タイムスリップしたような町

 

ウズベキスタン南部の都市のブハラは

9世紀にアッパース朝から独立した
サーマーン王朝の首都となり

優秀な宗教家や科学者を招集して中心都市を形成しました。
しかし、ここもやはりチンギス・ハンの来襲で
ほぼ壊滅してしまいました。

その後、16世紀のシャイバーニ朝の時代に
再び多くのモスクやメドレセが建造されました。
20世紀初頭までブハラ・アミール国(ブハラ・ハン国)の

首都が置かれていてイスラム世界全体の
文化的中心地として繁栄を誇っていました。

ブハラの旧市街は2000年に世界文化遺産に登録

昼寝列車でブハラへ

サマルカンドから列車で一路ブハラへ。

サマルカンド駅の売店はサマルカンドナンを買う人で
賑わっていました。
やっぱり名物なんだな。

コンパートメントにはマットレスが敷かれ毛布と
枕まで用意されていました。

到着までおやすみなさいということでしょうか。

サマルカンドから西へ特急列車で2時間。
すっかり熟睡してシルクロードの中継貿易の
拠点として栄えた
オアシス都市ブハラに到着。

中央アジアに現存する最古のイスラム建築
「イスマイル・サーマー二廟」

サーマーン王朝の王族が眠る霊廟です。
砂にうもれていたためモンゴル軍にも見つからず1925年に発掘されました。
レンガを積み上げただけなのに

光の差し込みや凹凸、陰影を利用して
様々な模様が作られる素晴らしい建築物
このような建築を見ていると、
千年以上前にも関わらず
当時の技術やアイデアは現代よりもはるかに先進的に思えます。

願い事をしながら霊廟の周りを
3回まわると願い事が叶う。

という言い伝えがあり、
ここでもぐるぐる回ってきました。

サマルカンドのビビハニ・ムモスクでも回ったので
私の願いもきっと近々叶うでしょう!

お昼時、温度計は50度を記録しました!
この後、温度計は計算不能に!
しかし、人間は案外耐えられるのに驚き。
空気が乾燥しているので日陰に入るとちょうど良いです。

多くの歴史建築物が立ち並ぶブハラでも
一際目をひくモニュメントがカラーン・モスク。
8世紀頃からここにモスクは立っていたそうですが
現在見られるのは16世紀、
シャイバーニ朝の時代に建てられたもの。

「大きい」を意味するカラーンがつく通り
大変大きな建築物で
最大で1万人もの信者が
同時に礼拝できるといいます。

あまりの大きさにチンギス・ハンがブハラを征服する際に
宮殿と間違えて破壊してしまったという逸話も。
ソ連時代には倉庫として利用されてきましたが、
1970年代より補修が進められ
独立後再びモスクとして利用されるようになりました。

カラーン・モスクの脇に立つカラーン・ミナレット
高さ46.5メートルの巨大な塔です。
旧市街で一番高いブハラのシンボルとなっています。
1127年にカラハーン朝の
アルスラン・ハンによって建てられたもの。
ミナレットは、信者にお祈りを呼びかけるという
役割の他に、
見張りの塔でもあり
ブハラを目指す旅人の目印でもありました。

その他、袋に詰めた受刑者を
塔の最上階から投げ落としたそうです。

現在は塔に上るのは禁止されていますが
今回特別な計らいで屋上まで上らせてもらいました。

暗くて狭い螺旋階段を、足元に注意しながら上ります。

塔の最上階は崩れ落ちている箇所もありとても危険。
塔からは砂色の建物をはるか彼方まで見渡せます。
ここから犯罪者を落としていたと思うと・・・

早く降りたい。
帰りは、滑り落ちないように
石段を一つ一つ足で確かめながら下り

緊張して全身が筋肉痛なりました。

ブハラのシンボル「アルク城」の前では
ラクダ乗り体験ができます。

見ていると一周5分くらい
値段は不明ですが
それなりに大きなラクダなので
見晴らしは良さそうです。

アルク城は歴代ブハラ・ハンの居城でした。
現在の城は18世紀のものだといいます。
城門をくぐると両側には囚人の地下室跡があります。
何も入っていきなり牢獄でなくても
という気はしますが。

牢獄を過ぎると土産物などが売られています。
場内にはモスク、謁見の間
ハンの住居跡などがあります。

城壁の上からはブハラのエキゾチックな街並みを一望。
アルク城の一番の見所です。

アルク城近くに立つボラハウズ・モスクの前には
今も現存する数少ないハウズ(ため池)があります。
1712年の創建当時は王族専用のモスクでした。
彫刻が施された木製の柱
天井は緑と赤で美しい模様が描かれています。

その外見からも歴史を感じされます。

モスク内は絢爛豪華ではありませんが
厳かな空気に満ちています。

見学の際はお祈りしている人もいるので静かに。
帰りには寄付も忘れずに。

夏の夜はラビハウズ前に立つ
「ナディール・ディヴァンベギ・メドレセ」内で

ディナー付き民族衣装のファッションショーと
民族舞踊ショーが開催されています。

多民族が暮らすこの地ならではの
多彩で鮮やかな衣装と多様な舞踊で
ブハラの夜を楽しませてくれます。

4 comments to “ウズベキスタンのブハラは中世の都に

タイムスリップしたような町”

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    色んな人と仲良くなりたい、そんな思いでコメントしました♪私は便利な"iPhone"のいろんな機能を動画にして解説しています。これからも更新がんばりますので、遊びにに来てください ヨロ♪(o-_-)人(-_-o)シク♪

  2. SECRET: 0
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    いきなりすいません!時間があったのでブログ見て回ってました。書き方・構成とても勉強になりましたぁ。次のブログも楽しみにしてます?でわでわぁ☆彡(*^_^*)

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