アオザイ女子が集まるところ

緑豊かなハノイの中でもひときわ大きな
木立ちに守られている文廟。
文廟とは孔子廟のことで
739年中国の唐の皇帝が孔子に
「文宣王」という敬称を贈ったことから
文廟とも呼ぶようになりました。
学問の神様として崇められ
多くの学生が参拝とお礼参りに訪れます。

1076年に国内最初の大学がこの敷地内におかれ
王族や貴族系、官僚が学んでいました。
ベトナム最古の大学の国子監が置かれていた文廟は
毎年ハノイの卒業生が記念撮影に訪れます。

訪れた10月は観光客よりもずっと多い数の
ベトナムの卒業生らが大型バスで押し寄せてきました。
ベトナムでは学校は９月にスタートするので
彼らはまだ4年生になったばかり。
卒業は来年6月なのですが、
これからインターンに行く学生などで
一同に揃うことがなくなるという理由で
この時期に撮るそうです。

国子監の学長だったチュー・ヴァン・アン像。
優れた教師であった彼の名は
通りや名門校の名前に残っています。

学校の卒業写真の撮影に彼氏まで来てしまうほど
重要な行事のようです。

この日は文廟に100人以上のアオザイ女子が集合して
何とも華やかに。

文廟から街の中心のホアンキエム湖へ移動すると
ここでもアオザイ女子の撮影大会。
こちらは個人的に撮影している人たちなので
アオザイの雰囲気が色っぽい？

彼女たちは個人でカメラマンを雇って
ポーズを指導されながら一生の思い出に残る
記念写真を真剣に撮影します。
それって素敵な文化だと思います。