ルツェルンは中世から続く伝統のカーニバル「ファスナハト」で有名な街。スイスの冬の一大イベントで謝肉祭です。パレードは毎年四旬節前の木曜日。 いつもは保守的なスイス人もこの日ばかりは仮装してお祭り騒ぎ。
ルツェルンのファスナハトは15世紀にギルドの組合長「フリッチ」の伝説に基づきます。カーニバルは、フリッチファミリーに扮したメンバーが船で川を渡り街に到着するところから始まります。そこから始めるのはやっぱり生真面目です? 静かで美しい街は一変、かぶり物にコスプレ姿の50以上のチームが「グッゲンムジーク」といわれる独特のリズムを奏でながら旧市街を練り歩きます。最終日はあいにくの雨でしたが沿道の観客も参加チームも激しい雨など気にせずノリノリ。 もちろん観客だって老若男女コスプレです。みなさん本気で楽しんでいるのがわかります。 なんと日章旗に甲冑姿のチームを発見。外国から見るとサムライもダースベーダーも変わらないみたいです。そもそもダースベーダーは伊達政宗所用の鉄黒漆塗五枚胴具足を参考にしているので当然か。 全チームの行進が終わったら今度はそれぞれのチームの音楽隊が舞台に上がり音を鳴らしまくりフリッチファミリーは踊りまくりオーディエンスも真冬の空の下で深夜まで踊りまくります。 日付が変わる前にフリッチファミリーはまた船で帰ってゆきます。 翌朝、街はどおなっているのかと外に出るとコスプレ姿で朝まで騒いでいた輩たちがゴミ拾いをしていました。なんて素晴らしい国なのでしょう!そう、今年の渋谷のハロウィンも参加者たちがゴミ拾いも楽しんでましたよね。そういう風潮はどんどん広まって欲しいです。 来年のファスナハトは2017年02月23 〜 3月1日
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