シルクロードの面影を今に残す中央アジアのウズベキスタン。来年4月1日から30日以内の観光目的滞在の場合査証(ビザ)免除となりました。ウズベキスタンはサマルカンドやブハラ三蔵法師が滞在した仏教都市テルメズなど歴史ロマンの宝庫。親日家も多い国なんです。 玄関口となる首都タシケントはウズベクで発掘された貴重な史料を展示する博物館ソビエト時代の面影が感じられる豪華なデコレーションが施された建物や地下鉄など街歩きを楽しむことができます。一方で、旧市街には庶民の台所となるバザールでは下町の活気ある雰囲気も味わえます。マドラサと呼ばれるモスク一体の神学校など見学して異文化体験するのもおすすめです。 タシケントから列車で南西へ3時間ほど走った
世界文化遺産の古都サマルカンド。
青色で塗られた建物と青空が広がる
「青の古都」とも呼ばれています。
紀元前3世紀にはアレキサンダー大王がこの地を訪れ、
文明レベルの高さに感嘆したとも言われています。
13世紀にモンゴル軍の攻撃で破壊された後、
ティムール王によって各国から建築家が招集されて
現在の美しい青の都が生まれました。
その色は「サマルカンドブルー」と呼ばれ
サマルカンドを象徴的する色となりました。
現在も数多くの青いモスクや霊廟をはじめとする、
美意識の高い数多くの建築群を見ることができます。
サマルカンドから列車で西へ3時間ほど走った古都ブハラもまた13世紀にチンギス・ハーンの来襲でほぼ壊滅してしまいました。その後、16世紀のシャイバニ朝の時代に復興し再び多くのモスクやマドラサが建築されました。20世紀の初頭までブハラ・ハン国の首都が置かれシルクロード交易の重要な拠点として栄えたオアシス都市です。 「タキ」と呼ばれるドーム屋根付きのバザールには鍛冶屋やカーペット屋、土産屋などが集まり今でも当時の面影を残す旧市街を歩いているとタイムスリップしたような気分になります。
タシケントから空路で南へ1時間30分ほどのアフガニスタン国境付近にある仏教都市テルメズは、今から約2千年前に中央アジア一帯を席巻したガンダーラ世界の一都市でした。日本の調査団の協力もありたくさんの歴史的遺跡が今も発掘され続けています。この地に一歩足を踏み入れた瞬間から「ゴダイゴ」の旋律が頭を駆け巡りますよ。シルエットに浮かぶ仏塔を歩く人の姿が西遊記の一場面を思い起こさせます。 ビザ免除となり気軽に旅行ができるようになったウズベキスタン。来年は古代ロマンあふれる旅に出かけてみませんか?
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