ゲーテ街道400キロの旅 ゲーテとワイマール

ザクセンのカール大公は以前から尊敬していた

ゲーテを宮廷顧問に任命しました。

ワイマール公国のカール・アウグスト大公に招かれて

ワイマールで暮らします。アウグスト公は当時まだ18歳。

26歳のゲーテはアウグスト公から兄のように慕われ

ダンスや演劇を楽しんだといわれています。

その後、ゲーテはシラーやヘルダーといった

文化人たちをワイマールに招き

ドイツ古典主義の文化都市として

一大黄金期を迎えるに至りました。

ワイマールの駅から2キロほど南に下ったところにある

イルム公園には、ゲーテが最初に住んだ家があります。

可愛らしい家はガーデンハウスと呼ばれ

庭はバラや果樹、草花が植わり

小さなテラスも備わっています。

ゲーテはこの家を気に入り、後に

ワイマールの一等地に暮らすことになっても

度々安らぎに訪れていました。

ワイマール一丁目一番地にあるゲーテが亡くなるまで

暮らした家は博物館として公開されています。

部屋ごとに色が塗り分けられ、仕事部屋、研究室

図書室、リビング、キッチン、寝室など

たくさんの部屋があります。仕事部屋には

大作「ファウスト」を書き上げた立ち机も。

ゲーテが息を引き取った寝室。

「ファウスト」を書き上げた翌年の82歳で死去。

ゲーテの棺はシラーの棺と並んで安置されています。

作家として、政治家として、さらに地質学や光学

解剖学、植物学にも興味を持って研究していたゲーテ。

たくさんの恋もした。歴史上もっとも

エネルギッシュな人物ではないでしょうか。

ゲーテの家の前にあるレストラン
「ツム・ヴァイセン・シュヴァン (白鳥亭) 」は
ゲーテの行きつけのレストラン。
夜更けまでワインを楽しんでいたといいます。
 
 
白鳥亭ではテューリンゲンの伝統料理を
中心に提供しています。ワイマール名物の
玉ねぎを使ったオニオンスープと
玉ねぎのキッシュは見逃せません!
 
 
さらに白鳥亭は、過去に天皇・皇后両陛下も
訪れている名誉あるレストランであります。
 
 
日本ではソーセージと言えばフランクフルト
ドイツでソーセージと言えば
テューリンゲンの焼きソーセージ。
街角のインビス(屋台)で食べられます。
 
 
中でもおすすめはマルクト広場の屋台。
ソーセージの大きさにびっくり。
バンズはもはやソーセージを掴むグローブ代わり。
表面は香ばしく肉汁がたっぷり。
ハーブが練りこんであるので香りも良く
ぺろっと食べてしまいます。
 
 
ワイマールの中心地にある「ホテル・エレファント」
開業1696年。300年以上の歴史を持つ
5つ星の名門ホテル。かつてトーマス・マン
アインシュタイン、プーチン大統領
アドルフ・ヒトラーといった著名な人物や
VIPが宿泊するホテルとして名高いホテル。
でも料金は控えめ。
 
 
伝統を残しつつも公共スペースや
客室はモダンなインテリア。
エレガントだけど気取らない理想のホテルです。
 
 
螺旋階段にはゲーテをはじめ
詩人たちの言葉が刻まれています。
 
 
ホテルからすぐ近くの世界遺産にも
登録されている世界一美しい図書館
「アンナ・アマリア図書館」もお見逃しなく!
 
ロココ様式ホールの上を見上げると
吹き抜けになっており、天井には
絵が描かれています。どこを見ても美しい装飾
思わずため息がでるほどの図書館ですが
2004年に漏電により大火災に見舞われ
建物の屋根裏や約50000冊が焼失し
62000冊が損傷しました。傷んだ本は
ひとつひとつ手作業で修復し今も修復は続きます。
図書館内は修復され
火災以前の姿を見ることができます。
 
ドイツ観光局

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