プレイバック蔵出しの旅

世界いきもの紀行⭐︎マレーシア森の人

ボルネオ島は世界で3番目に大きな島。玄関口となるコタキナバルから

国内線で北部のサンダカンへ移動し、そこから車で20分ほど森へ向かったところにある

セピロック・オランウータン・リハビリテーションセンターを訪れた。

オランは人、ウタンは森を意味する。母親を失った子供オランウータンは

密猟者から逃れられても、自分だけで生きていくことができない。

母親のいないストレスから肉体的にも精神的にも傷つき死んでしまうことも多いのだそう。

ここはそのようなオランウータンの孤児を野生の森に返すための保護センター。

ここでは1日2回の給餌時間に訪れると、オランウータンに会うことができる。

逆に餌の時間以外は森の中で生活しているので、ほとんど会うことができない。

餌あげ1時間前の9:00amリハビリテーションセンターに到着。

入場料を払ってさっそく園内へ入ると、うっそうとした森の中にトレイルが敷かれ

軽いジャングルトレッキングのようで楽しい。餌あげ台のプラットフォームに到着すると

すでにたくさんの欧米人がオランウータンが現れるのを待っていた。

1匹が遠くから枝木を渡ってやってきた。

まるで一番乗り〜って表情。仕草や行動が人間ぽくて可愛いのなんのって。

見ているだけで癒される。

しかしすでに餌台ではにサルが食事中。それをじっと見つめるオランウータン。

サルに遠慮している様子。

そのうちサルに囲まれてワケのわからない行動に。

だらりとぶら下がったままの姿勢で固まってしまった。

何とかランブータンをゲット。食事にありつけた。

足でも器用にランブータンを掴み、同じ姿勢のまま食べている。

今度は親子がやってきた。

「たくさん食べなさい」と言っているのかな。

子供をあやす姿は人間と全く同じ。ちょっぴり感動シマシタ。

子供は周囲の大人たちに守られて育ってゆく。

人間社会に欠けてしまった大切なことをあらためて学んだ日。

 

 

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