Journey on the Road〜リュキアンウェイを辿る旅 #6本丸クサントス

レトゥーンから4kmほど北に位置するクサントスはリュキア連邦の首都

リュキア同盟最大の行政中心地。

19世紀にイギリス人考古学者チャールズフェローによってリュキアの遺跡が発表され

その存在を知られることとなった。

前回のレトゥーンとともに世界文化遺産に登録されている。

ここはリュキア最大の都市だけあり、数多くの遺跡が見られる。

入り口で昼寝していた野良犬君が先達となってネクロポリスへ連れて行ってくれた。

トルコの野良犬たちは皆フレンドリーだ。人間と良い関係が結ばれていると見た。

ネクロポリス(墓所)には崩れかけているが彫刻が施された

立派なサルコファガス(石棺)や岩窟墓がそのまま置かれている。

写真左はクサントスで最も有名なハルピュイアまたはハーピーの墓。

高さ5m余の塔の上部に、ギリシャ神話に登場する下半身が鳥で上半身が女性の

怪物ハルピュイア(ハーピー)のレリーフが施されていることから、そう呼ばれている。

紀元前480〜470年頃に建てられたもので誰が眠っていたのか明らかでないが

アケメネス朝時代にこの地を統治していた王、またはクサントスの有力者と考えられている。

だけどここにあるハーピーの墓はレプリカ。本物は同じくクサントスのネクロポリスにあった

神殿型の墓「ネレイドモニュメント」と共にイギリス人考古学者チャールズフェローによって

イギリスに持ち出され、現在も大英博物館に展示されている。

ハルピュイアの墓の横にはローマ時代の劇場。崩れかけた劇場に腰をかけて

夕日を浴びていると何とも言えぬ黄昏感。リュキアに想いを馳せるにはベストタイムだ。

クサントスというのは、傍を流れるクサントス川と同じく「黄色」という意味だったという。

また、クサントスはギリシャ神話に登場する名馬の名で、ハルピュイアと西風ゼピュロスの子。

そう考えるとクサントスにハーピーのレリーフを描いた墓があるのも理解できる。

劇場脇のモザイクタイルが敷き詰められた大通りから続くアクロポリスには

ローマ時代の水道管や貯水槽、権力者の邸宅跡なども見られる。

この広い遺跡一帯を歩いていると、ここを訪れる観光客が少ないせいもあり

2500年前にタイムスリップしたような錯覚に陥る。

クサントスはペルシア、ローマ、ビサンチンなどの征服を耐え抜き首都を維持したが

7世紀のアラブ人の侵略後、都市機能は衰退し滅亡した。

 

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