東京都本州からまっすぐ南へ約300キロの太平洋に浮かぶ八丈島。
東の三原山と西の八丈富士がつながったひょうたん型の島で
西と東では表情が全く違うのが面白い。
黒潮が運ぶ豊富な雨量と高温多湿な温暖湿潤気候のここには
日本の北限となる巨大なヘゴシダの生息地となっている。
特に三原山には「ヘゴの森」というのがあって
中之郷地区の市有地につき、ガイドと一緒に巡るツアーが開催されている。
ガイドさんと待ち合わせをして山に入ると、さっそく大きなシダの群生に遭遇。
土地の所有者が守り育ててきた景観はまるで異世界。神聖な場所とされる意味が理解できます。
ハワイでも沖縄でも奄美でもない。ここは東京島嶼伊豆七島。
これなんかもう恐竜にしか見えないでしょ。
森を荒らさぬようゆっくりとガイドさんの話を聞きながら森の中を歩きます。
高い位置まで歩きヘゴ森を見晴らすポイントへ。シダが密生する美しい森の景観。
シダは密度が高いほど生育する。周囲に一定の湿度を維持するためには、密生したほうがよいのだそう。
葉が出たばかりリュウビンタイの赤ちゃん
ラン科の植物もたくさん生息している。エビネちゃん
キリシマエビネちゃんも可憐できれい。
木の幹に根茎を長く這わせるマメヅタもシダ植物。
ゾッとするほど美しいベニシダの胞子嚢群(ソーラス)