石の芸術

前回の釜山記事の続き。
釜山から車で約1時間30分ほど東へ走ったところにある慶州は、百済、高句麗を征服し統一新羅を築き上げた新羅千年の古都で知られ、韓国仏教美術の宝庫でもあります。日本でいう奈良みたいなところです。
「屋根のない博物館」と呼ばれるほど、3世紀から10世紀までに造られた仏教寺院や陵墓などの歴史的遺産が数多く残されています。
そして南山の山々にはたくさんの石仏が点在しています。石仏参拝ルートは全て徒歩のため、その全部を見るには数日かかります。1つ1つの仏像は表情が豊かでにっこりと微笑む姿を見ているだけでも和みます。石仏ファンは必見。ちなみにみうらじゅんさんも訪れてます(笑)。南山を含む一帯は慶州の歴史地区として2000年に世界遺産に登録されています。

仏国寺は韓国を代表する石仏芸術で、新羅王朝時代に建てられた数多くの寺の中でも最大規模を誇る寺院。完成当初は現在の10倍もの規模を持つ大寺院でした。その後、かの豊臣秀吉による朝鮮侵略(壬辰倭乱)で大部分が焼失し、その後も何度と再建され、1995年に世界遺産に登録されました。門までの階段は天上界と人間界の架け橋となり全部で33段あります。この33という数字は、仏教で三十三天(帝釈天)の世界を意味し、石の階段を上がり門をくぐると仏の世界へ行くことができるのです。

雁鴨池(アナプチ)は新羅の時代に造られた離宮の人工池の庭園。敷地に造られた大きな池に3つの小島を浮かべ、貴族達はここに舟を浮かべて遊んだそうです。夜はライトアップされ、池に映える建物がまた美しいのです。夜のお散歩にたくさんの人が訪れてました。あおによし慶州。

お楽しみの夜ごはんは、慶州名物のサンパプ。釜山に続きテーブルいっぱいにおかずが運ばれ、好きな具をサンチュなどの葉っぱで包んで食べるヘルシー料理。魚の煮付けやキムチ、肉などなどを手巻き寿司感覚でご飯にのせサンチュや荏胡麻の葉で巻いて食べます。色んな味が楽しいんですけど、いつでも食べ盛りの私もさすがに全種類は食べきれませんでした。

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