イエス布教活動の地ガリラヤ湖

イエスは約２千年前に、ベツレヘムで生まれ
父ヨセフと共にナザレで大工として生活していました。
30歳ごろヨルダン川で洗礼を受けた時に神の声を聞き
その後、約３年間の短い布教活動をこの地で行いました。
信者が急増するイエスに
ユダヤ教の法律学者が嫌悪し危機感を覚え
やがてユダヤの祝日過越祭を祝うため
エルサレムを訪れたイエスはそのまま磔刑に処されるのでした。

海面下約２百メートルのガリラヤ湖を中心とする
ガリラヤ地方はイエスが数々の奇蹟を起こしたゆかりの地として
エルサレムと同様キリスト教徒の巡礼地です。
イエスの活動していた時代と
変わらぬ自然環境が残されている緑豊かな地域です。

荒涼とした大地ばかりだと思っていたら
ガリラヤ地方の春は丘一面に花が咲き
牛たちが放牧されています。

満開のスモモ畑の奥に立つ万年雪を被った聖書に登場するヘルモン山
雪解け水はヨルダン川の水源となっています。

ヘルモン山から始まるヨルダン川は
ガリラヤ湖を通り死海へと注がれます。
意外と素朴な川ですが、川の上には真っ青な羽をした
カワセミがチッーチッーと鳴きながら飛び交っていました。
それだけですが何か美しいものを感じます。

ガリラヤ湖を見渡す丘の上に建つ「山上の垂訓教会」
かつてこの丘の上でイエスは歴史に残る数々の説教を行いました。
「天にまします我らの神よ」「求めよ、さらば与えられん」などなど
この教会が建っているあたりで生まれたイエス語録です。
これで群衆の心をがっちりと掴みました。

湖面に反射する朝日の輝きをきっとイエスも見たのだろう