ビルバオ川沿い散歩

スペイン北部、バスク地方の最大都市ビルバオ。
かつて栄えた重工業や鉄鋼業が今は衰退し
10年ほど前からアートをテーマとした再開発が図られ
見事に都市再生に成功しました。そんなビルバオは
世界有数のアーティストがデザインした建物と
ブランドショップが軒を並べる 新市街と
バスク独自の伝統と文化を大切に守りながら生きる
旧市街の2つの顔を持ち合わせています。
近未来的な新市街では現代建築とアートを堪能
旧市街の路地では広場でサッカーをする子供たちや
バルを楽しむ老若男女に出会います。

 

グッゲンハイム美術館を筆頭に
ビルバオの近代建築は
主に街を流れるビルバオ川付近に集中しています。
新市街からは徒歩10分ほどで川沿いに行けます。
川の両側はプロムナードとなっており
気持ちのよい散歩道になっています。

 

川にはおよそ300メートルおきに7つの橋が架かっています。
橋はどれもユニークで意味もなく渡りたくなり
両岸を行ったり来たり。

どこかで聞いた「橋をデザインするのではなく、
河をどう渡るかをデザインするのだ」
という言葉に思わず納得します。

橋の一つに「イソザキ橋」の愛称で親しまれている橋があります。
橋自体は「ズビズリ橋」というけったいな名前があるのですが
橋の前に建つツインビルは磯崎新氏による設計で
橋を降りてからまた階段を上がる苦労を省くため
ズビズリ橋とビルを結ぶ遊歩道も建設してしまい
ズビズリ橋もひっくるめて
イソザキ橋と呼ばれるようになりました。
ズビズリ橋をデザインした人は気の毒ですが
日本人の名前がついた橋があるのは誇らしいです。

グッゲンハイム美術館前の遊歩道に巨大な蜘蛛のオブジェが。
どこかで見たことある。
そう、六本木ヒルズの蜘蛛と同じ「ママン」という
世界9ヶ所にあるブロンズの巨大オブジェです。
その他にも六本木ヒルズに似たデザインのビルまであります。

 

 

 

広場ではテコンドーの青空教室が。
子供から大人までみな真剣に練習中。

 

グッゲンハイム美術館の前に建つ花で飾られた巨大な犬に対抗して?
花で飾られたそれほど大きくない象。

 

こちらは本物の犬が取っ組み合い!
戯れているだけでした。

 

 

 

太陽光線の反射を利用してビルに模様が描かれています。
どことなく北海道の雪景色にも。

 

 

 

 

バスク出身のアーティストJoege Oteizaの鉄のオブジェ。
ビルバオの他にもサン・セバスチャンの
波が打ち付ける岩場にも同様のオブジェがあります。
街中よりも荒々しい海のほうが良く似合います。

北欧風の可愛らしい建物の後ろには
総額2億1800万ユーロ(およそ290億円)のスタジアムを建設中。

 

 

 

イソザキ橋を渡り、フニクラ(ケーブルカー)に乗って展望台へ
ビルバオの全景をパノラマで見渡せます。

 

 

One comment to “ビルバオ川沿い散歩”
  1. SECRET: 0
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    どれもこれも、実に面白いですねー!
    イソザキ同様、ズビズリも日本語か?と思えてしまいました。^^;
    私の近所の美容院にも太陽光の反射を壁に映して美しいところがあるんです。素敵ですよねー。バスク・・・なんだかとても親近感を感じます。

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