モンテネグロの小さな町歩き 愛される町〜ペラスト

地元の人におススメの場所を聞くと
必ずといっていいほど登場するのが「ペラスト」。
ここは、世界遺産に登録されているコトルのから
タクシーで20分ほど海沿いを走った小さな町。
ヨーロッパ最南部のフィヨルドと言われる
コトルスカ湾に佇む静かな町を訪ねました。

海沿いのカーブを君の白いクーペ
曲がれば夏も終わる・・・
そんなメロウな曲がしっくりきます。

 

ペラストの沖に浮かぶ「岩のマドンナ」
と呼ばれている修道院。
英語で「Our Lady of the Rocks」。
絵画のように美しい景観は
イタリア人が嫉妬して神を憎むほど。

 

渡し船に乗って5分ほどで岩のマドンナに上陸できます。
観光シーズンは終わったばかり。
静かで心が安らぎます。

 

何だか座るのが申し訳ないベンチ

 

船乗りたちが航海から無事戻るたびに
石を投げ込んでいったものが
やがて島なったと言い伝えられていますが
実際は1452年に建てられた人口の島。
17世紀に入ってザンチン様式の教会が築かれました。
教会は小さいですが重厚な面持ち。

 

祭壇の奥にある通路を進むと博物館になっています。
1ユーロを係員に払って自由に見学ができます。
絵画や銀、陶器のコレクションなどが展示されています。

 

 

岩のマドンナと少し離れてもう一つ島が浮かんでいます。
スベティ・ジョルジェと呼ばれるサンベネディクト修道院。
こちらは立ち入りできません。

町に戻って石の階段をどんどん上ると
オレンジ屋根をフィヨルドに眠る静かな海。
眺めよい景色が広がっています。

 

 

ここでも猫がのんびり。静かな町にお似合いです。

町の中心広場で威厳放つ鐘楼。
他に高い建物がないのでとても存在感があります。
ペラストはベネチア共和国の海軍の拠点として
最盛期を迎えた18世紀には
4カ所もの造船所を持つ町でした。
ベネチアが陥落した後もとどまり
最後に降伏したのがペラスト。

穏やかな海とはうらはらに
波乱の歴史を歩んできた町です。

 

 

 

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