コーヒーがつなぐ日本とサイパン

サイパンの海岸線から内陸部に少し入ると
うっそうと茂る原生林のジャングル。
タポチョ山と呼ばれるサイパンで一番高い
標高473mの中腹あたりで
正真正銘サイパン産のコーヒーが栽培されています。

カリフォルニア出身のジョーダン夫妻が
この地でコーヒー農園をはじめたきっかけは
日本が残したコーヒー木。
それは遡ること1920年代の日本委任統治領時代
「北の満鉄、南の南興」とも呼ばれた
南洋興発株式会社が製糖業を中心に
コーヒーの栽培も盛んに行われ
日本に送られていました。
敗戦とともに日本統治が終了すると
コーヒーはそのまま放置され
野生化してジャングルの一部となってしまいました。
そんな過去の歴史をジョーダン夫妻の愛娘が
大学で学び知らせてくれたといいます。

「実際にタポチョ山周辺を歩くとコーヒーの木が
実をつけていました。その姿を見て
ここでコーヒー農園を営むことに決めたのです」。
とご主人のチャックさんは話していました。

 

コーヒーの実は今はまだ緑色。
赤くふっくらする収穫時期は9月~11月。
標高の低い土地ではエスプレッソ用のロブスタ種
標高の高いところではアラビカ種を育てています。
苗は主にコスタリカなどの中米から
取り寄せているそうです。日本が置いていった
コーヒーの木も育てていますが
販売できるほどの収穫量がないため
今はプライベートで楽しんでいるそうです。
気になる味は、ハワイのコナコーヒーよりも
断然美味しいそうです。
研究者によると、日本統治時代にはコナと同種を
栽培していただろうとも言われています。

いつか、かつて日本が栽培していた
コーヒーを味わえる日が訪れることを願います。

農園に隣接するジョーダン夫妻の邸宅にお邪魔しました。
プールサイドから見渡す
コバルトブルーの海とマニャガハ島。
ここはおそらくサイパン一の絶景でしょう。

とびきりの景色を眺めながら
ジョーダン夫妻が丹精込めて育てた
サイパン産のコーヒーをいただきました。
香りが高くすっきりした味わい
だけど深みもしっかりあり
濃いめでも薄めでもどちらでも美味しく飲めます。

奥さまのアナは絵画が好きで彼女のお気に入りの
ポール・ジャクレーのリトグラフコレクションが
リビングの赤い壁にセンス良く飾られています。

 

 

 

現在、サイパン産の「Saipan Estate Coffee」は
ハイアット・リージェンシーホテルの
ギフトショップでのみ購入可能。
限定生産のため、なくなり次第販売終了となる
貴重なコーヒー。
コーヒー好きならぜひ一度飲んでみたいものです。

 

 

 

 

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