食いしん坊はイストラ半島を目指す!

三方を海に囲まれたイストラ半島は

地中海の温暖な気候と豊かな土壌を活かし

オリーブやワイン、果物など

多くの農産物が生産されています。

1991年にユーゴスラビアから独立して以来

生産者の努力と伝統の技術に支えられて

優秀な食材の宝庫として近頃高い評価を受けています。

小規模生産のため日本まではなかなか届かない

そんなとびきり美味しい食材にLet’ go!

 

知る人ぞ知るワインの名産地

 

古くはヴェネチアそしてイタリアと歴史と文化を

長く共有してきたイストラ地方は

昔から自分たちで飲むワインを造り続けてきました。

社会主義国から抜け出した90年代初頭に

商品として本格的にワインを生産するようになりました。

ワイン造りに最適な石灰質土壌、

もともとあるワイン造りの知識と

最新の機械を取り入れたイストラのワインは

2015年に世界有数のワイン専門ポータルサイトで

ワイン産地のトップ10にランクインしました。

 

訪れたのはイストラ半島北部の

スロヴェニアの国境のすぐ近で

ワイナリーを営む「コズロビッチ」。

ブドウ畑と山と緑を見渡す気持ちの良い場所です。

 

ここでは予約制でワイナリー見学と

テイスティングを楽しむことができます。

室内には伝統のワイン造を続けてきた

家族の歴史がいっぱい詰まっています。

 

テイスティングではイストラ固有種で造られた

白マルヴァジと赤のテラン種、そして

シングル・ヴィン・ヤードのサンタ・ルチア。

白は上品な酸味が特徴的。

バランスの良い飲み心地は

丁寧に作った葡萄を感じさせてくれます。

赤のテランは深みのある力強いワイン。

緑を眺める気持ちの良い環境と

ワインと一緒に出してくれた

生ハム、チーズ、ナッツ、

ドライフルーツとの相性も最高。

おしゃべりしながらつい長居してしましました。

 

季節限定!搾りたてのオリーブオイルの味に驚き

 

イストラ半島の美しい眺めに魅せられ
車を止めながらモトブンとブゼットの
中間あたりの山の斜面で
オリーブ農家を営む「イプサ」へ。
 
 

「お天気がいいからお店を閉めて収穫よ。

一緒に来る?」と言われついて行きました。

 
 
お店から30分ほど畦道を上ったところに広がる

オリーブ畑へ。地面にネットを敷き

木を揺さぶって実を落とします。

収穫したオリーブは直ちに低温圧搾でプレスされます。

 

 

お店に戻っていよいよテイスティング。

おすすめは熟す前の青い実を絞ったレッチーノ。

青緑色のオイルを一口含むと強い苦味の後にくる

青りんごのような爽やかな香りと

スパイシーな味にびっくり。

酸度2%のオリーブオイルよりも感動的な逸品です。

しかもクロアチアならではのお手頃値段にも感動!

 

イストラの恵みをお酒に込めて

 

ブゼットの町中にあるイスト半島の

豊か自然の中で育った野生のハーブや

果物の蒸留酒を製造・販売する「AurA 」。

家族に伝わる伝統のレシピで作るお酒は

美食家たちに評判。

前回にお話しした世界一小さな町

「フムHum」にもショップがあります。

 

果実の蒸留酒はスラブ系民族が暮らす一帯では

「ラキヤ」と呼ばれ家庭でも

自家製のラキヤが作られています。

ここでは、大きな樽で果物を浸漬し

発酵させてから蒸留して熟成させます。

完成するまでに3年かかるそうです。

ここイストラ半島では主にぶどうで作られます。

ハチミツやハーブを加えた蒸留酒「ビスカ」も名物。

 

20種類ほどあるフレーバーの中でも

赤ワイン用のテラン種と10種類の

スパイスをブレンドした「テラニーノ」と

ちょっと風変わりな「オリーブ&アーモンド」は

うるさ方も満足させる逸品。

どれもお土産もぴったりです。

購入前にテイスティングも忘れずに!

 

蒸留酒以外にもホームメイドジャムや

オリーブオイル入りチョコレート

エルダーフルーツビネガーなど

ユニークなプロダクツを揃えています。

 

樫の木の森でトリュフ探し

 

イスト半島の中でもブゼットは

トリュフの町として知られていて、

トリュフハンターと一緒に

トリュフ探しに連れて行ってもらえる

ツアーが開催されています。

 

訪れたのは代々トリュフハンティングが生業の

カルリッチ」。

到着そうそう自家製のビスカとヤギチーズ

ママ自慢のトリュフオムレツを振舞ってくれました。

 

トリュフとビスカをたらふくいただいた後

トリュフハンティング体験。

トリュフハンター3代目イヴァン青年と

相棒のレイラ、ツルコ、サニーをお供に

モトブンの森の中に入ります。

30分ほど歩いたところでレイラが白トリュフを発見!

大きさは親指大ほどでしたが、

土の中に埋まっているものを見つけ出す

犬の嗅覚にあらためて感心しました。

トリュフ狩りは人間と犬との共同作業なのです。

 

トリュフは石灰岩質の土壌、適度な湿度、
気温などの条件がすべて整わないと発育しません。
さらに白トリュフになると9月~12月に限定され、
澄んだ穏やかな水が流れる川床の近くで、
海抜700メートル以下の風通しの良い谷間という
かなり条件も絞られます。
その全ての条件が整っているモトブンの森。
白トリュフ狩りは秋の特別なお楽しみです。
森に入るにはライセンスが必要ですが
トリュフハンターと一緒ならOK!
まあ、勝手に入ったとしても、トリュフは
土の中なので人間だけでは到底探せません。
 
 
カルリッチでは、トリュフオイルやペースト
トリュフ入りハチミツなど
オリジナル商品も販売しています。
こちらもお土産にもぴったりです。
 
夏に比べて観光客も少ない実りの秋が狙い目です!
 
 

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