いつもよりアートに触れたい秋のマカオ旅行

ノスタルジックな街並みを残しつつ近年アジア最大級の
エンターテインメントシティとして脚光を浴びるマカオ。
実はアートも充実しています。
世田谷区の半分ほどの面積しかないマカオですが
世界的な作品から草の根アートまで
幅広い芸術作品が散りばめられています。
 
街を歩けばアートに当たるといっても過言ではないくらいに
デパートの入り口の頭上にベルナール・ビュッフェの絵画が
飾られていたり、化粧品売り場にロダンの考える人が
置かれていたり、ホテルのロビーにサルバドール・ダリの
彫刻があったり、さりげなさすぎて言われないと気付かないくらい。
そんなアートの宝庫マカオで楽しめるギャラリーを紹介します。
 
ホテルの中でアート鑑賞
 
 
南湾湖に近いMGMホテルは特にアートに力を注いでいるホテル。
公共エリアのあちらこちらで著名な芸術作品が見られます。
正面ロビー奥にある円柱のアクアリウムが立つパビリオンでは
常にアート・エキシビジョンが開催されています。
現在は、ヴィジュアル・デザイン・アーティストの
ステファン・ステファノによる合成ガラスで制作された
130種1000匹の巨大な蝶々が飛翔しています。
トム・ヘアによるさりげなく置かれている
グリーン・オブジェにも注目!
 
 
パビリオン正面の階段を上がって通路の窓から見ると
自分が小さくなったように見えてとっても不思議な感覚。
また、同階にあるアートスペースでは現在
踊り子の画家で知られるエドガー・ドガの74点に及ぶ
彫刻コレクションを展示しています。こちらも入場無料。
2016年11月20日まで。無料で開放することで
ホテルの収益を公共に還元し、芸術を見る力を育てたいという
想いが込められている証でしょう。
 
パビリオン:入場無料。10:00〜22:00
アートスペース:入場無料。12:00〜21:00。
MGM Macau
 
下町アートスペース 
 
マカオ半島北部、モンハの丘の麓に位置する歴史建築を
アートスペースにした「牛房倉庫(OX ウェアハウス)」は
マカオの若いアーティスト作品を中心に
インスタレーションや展示が見られます。
 
 
訪れた時は子供たちによるアートの楽園という
エキシビジョンが開催中でした。ちょっと若すぎましたが
子供達の自由な発想で描くのびのびとした絵や作品に
心が洗われました。
 
12:00〜19:00 火曜日定休
牛房倉庫
 
 おむすびギャラリー?
 

 

牛房倉庫から徒歩10分ほどのロウリムオックガーデン

すぐそばに立つ「Wami Musubi Deli」は、定番から

創作おにぎりまで毎日10種類以上のおにぎりと

お味噌汁や豚汁、お惣菜を揃えるおむすび専門店。

 

 

横浜のホテルに長く勤めていた経験から寿司やラーメン
だけでなく日本の家庭料理をマカオに広めたいという
情熱でおむすび専門店をオープン。サケや昆布の定番から
韓国のりで巻いたキムチ&チーズまでバラエティ豊富。
お味噌汁は昆布からしっかり出汁を取っています。
おにぎりは一つだいたい170円くらいからと
お手ごろなのも嬉しいです。イートインスペースもあるので
ちょっと小腹が減ったときにも、無性に日本食が
恋しくなったときにも気軽に立ち寄れます。
大通りから細い路地に入ったところにあるので
迷ったらお店に日本語で電話OK!
 
12:00〜20:30 日曜日定休
WaMi Musubi Deli 
 
ラザロ地区のギャラリー
 
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観光の拠点となるセナド広場から北東に15分ほど
歩いたところにあるラザロ地区は、石畳にコロニアル風の
建物が並ぶポルトガル統治時代を偲ばせる
南欧風な景観が散策にぴったりのエリア。
中庭が心地良い仁慈堂婆仔屋(Albergue SCM)は
第二次世界大戦中は年老いた女性たちの救護施設でした。
現在は、ギャラリー、レストラン、ポルトガル雑貨などが
集まるお洒落な一角です。ギャラリーでは
季節ごとのイベントやマカオの若手アーティストの
表現する場を提供しています。
 
訪れたときは3人の若手建築家による世界の建築物スケッチ展。
確かに建築家はPCが進化しても手描きのスケッチが
上手くないと信頼性に欠けるしプレゼンに困りますね。
直線や奥行き筆圧など建築家ならではの
タッチが興味深かったです。
9月21〜11月20日まではリトルラビット・ランタン展を
開催しています。こちらも面白そうです。
 
12:00〜19:30 月曜日定休
仁慈堂婆仔屋(Albergue SCM
 
 
 
マカオのベスト・コンテンポラリーアート・ギャラリー
 

 
マカオのランドマーク的存在の「グランド・リスボア・ホテル」

から羅理基博士大馬路を東へ徒歩10分のところにある

マカオ・アートガーデンは、マカオ政府のプロジェクトとして

複数の芸術団体がコラボして生まれたアートスペース。

学校と学校の間に挟まれたビルなので「ここでいいのかな?」

と心配になりますが、ピンクとゴールドの

等身大女子フィギュアが中庭にたっているのですぐわかります。

 

毎月単独のエキシビジョンを開催し、ユニークな作品を

発表する場を提供しています。訪れたときは

マカオで有名な芸術集団の生誕20周年を記念した

インスタレーションで、マカオの20年の軌跡とともに

写真や映像、オブジェなどで過去を振り返り

そこからまた新しい発想へとつなげるという企画。

 

2階では「サウンド・オブ・ザ・シティ」という

ミュージック・ロール(自動演奏用の音符と記録した紙)

をマカオの特徴的な集合住宅に見立てて

実際に存在するいくつかの通りをオルゴールの音色で

表現するというもの。かなり斬新なアイデアですが

どの音色も心地よく目を閉じて聴いていると

風や匂いまで不思議と感じてきます。

 

 

1Fには、カフェ兼ギフトショップ。ちょっと一休みするのにちょうど良いです。
 
11:00〜19:00 月曜日・祝日休
澳門藝術花園
 
マカオの歴史文化にもっと触れたくなったら
 

 

サンズ・マカオ・ホテル近くに位置する
マカオ芸術博物館(MAM)は、マカオ文化センター内にある
大きな博物館。館内は5フロアにわかれており
マカオで出土した土器から、書、中国の陶磁器
中国や西洋の絵画、歴史写真などが展示されています。
豪勢で展示数も多く見応えがあります。
また、エキシビジョンも歴史物からマルチメディアまで
多岐にわたり、マカオの芸術の中心地といった充実感です。
訪れた時はフランスの画家オーギュスト・ボルゲによる
19世紀のマカオの風景画の展覧会が開催されていました。
今では想像がつかない漁村で暮らす人々の風景や
媽閣廟が描かれている絵画などがあり
記録として見てもかなり興味深いものでした。
こちらの展覧会は10月9日まで開催されています。
入場料はたったの5パタカ(約70円)!
 
1Fにあるミュージアムショップも充実していますので
素敵なお土産が見つかるかも!
 
10:00〜19:00(入場18:30まで) 月曜日定休
入場料5パタカ 日曜・祝日は入場料無料
マカオ芸術博物館(MAM)
 
 
マカオのアートシーンも日本とはまた趣が違って面白いですよ。
街歩きの途中で見つけたら気軽に立ち寄ってみてください!
 
協力:マカオ観光局

2 comments to “いつもよりアートに触れたい秋のマカオ旅行”

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