断崖に立つ世界遺産プレアヴィヒア

 

カンボジアといえばアンコール遺産。毎年連続で世界でも人気の観光地に選ばれています。近年はリピーターも増え、アンコール遺跡郊外に立つ遺跡も注目されています。その一つが「天空に立つ寺院」と呼ばれるプレアヴィヒア。

 

 

アンコール遺跡の拠点となる街シェムリアップから北東へ約120キロ。車でおよそ3時間かけて行きます。日中はそうとう暑くなるため午前9時には到着できるよう、朝6時にホテルを出発。

 

 

プレアヴィヒアが立つダンレク山の麓からピックアップトラックの荷台に乗って山頂に向かいます。狭い道路の上に急勾配のワインディングロードをぐんぐん行きます。ポールに掴まっていなと振り飛ばされそう。となりに座っていたガイドが「日本製だから大丈夫よ」と。性能の問題じゃないじゃないか。

 

 

10世紀初めにヤショヴァルマン1世により木造寺院を建立されたのがはじまり。以来、数代にわたって改増築が行われてきました。現在プレアヴィヒア見られる遺跡のほとんどは、アンコールワットを建立したスーリヤヴァルマン2世によるもの。現在修復中の第一楼閣は2000リエル札にも描かれています。
 
 
長さ約800mの参道は丘を登る形で南に伸び、そこに伽藍が配置されています。高低差は120mで須弥山を模した形式です。
 
 
中腹にある楼閣の南側の三角形の切妻壁には、アンコールワットでお馴染みの乳海攪拌が描かれています。この寺院の傑作のひとつでアンコールワットよりも古い10世紀に創作されたもの。

 

 

その奥の破風に描かれてた聖牛ナンディンに乗るシヴァ神。900年も前とは思えないほど繊細なディテールが残っています。

 

 

とにかく楼閣の装飾が美しいです。各楼門とも階段の上に建てられ門くぐって次の中庭へと続く優雅な作りも素晴らしいです。
 
 
山頂からはカンボジアの平原を一望。タイとの国境線沿いに位置するため近年まで国境紛争地で、立ち入りは禁止されていました。現在は国際司法裁判でカンボジア領と認められ一段落。外国人観光客も見学できるように整備され、ツアーも多くあります。アンコールワットやバイヨンのように華やかではないけれど、ここには紛れもなく特別な空気が漂っています。
 
 
〜プレアヴィヒア寺院〜

入場料10ドル

寺院までの送迎1台25ドル

 

 

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