ハワイ4島をクルーズで巡る 一味違うハワイの旅 Day6

雨音で目覚めた6日目。ハワイの主要な島で最北端にあるカウアイ島ナウィリウィリ港は、雨のカーテンで目の前にあるであろう緑の山々の景色を遮っていました。太平洋に突然山脈が屹立している独特の地形により、ここカウアイ島のワイアレアレ山にはたくさんの雨が降る。そのおかげでたくさんの虹をみることができるのです。

 

ハワイ諸島の主な島、東からハワイ島、マウイ島、ラナイ島、モロカイ島、オアフ島、カウアイ島と一列に並んでいるのは、噴火してできた島が、太平洋プレートに乗って北西方向に移動していった結果。ハワイ島の沖にはホットスポットと呼ばれるマグマの吹き出し口があり、ここが島の誕生地点。ホットスポットは不動だが、地球の表面を覆っているプレートに乗って年に数センチずつ移動することで、北西方向に点々と島が形成されたことになります。
最初にできたカウアイ島は500〜600万年前。一番新しいハワイ島は40万年前に誕生したといわれ、その差はおよそ460万年以上。その間にオアフ島やマウイ島なども誕生し、時間とともに浸食や沈降を繰り返してきたため、北西にいくほど標高も低くなっているわけです。
 
雨音が静かになったのでデッキに出ると、大きな虹のアーチが船をまたぐように架かっていました。しかも写真ではほぼ見えてませんがトリプルレインボー!なんだか歓迎されているような気分。虹を追いかけてカウアイ島ドライブに出かけます!
 
朝のどしゃ降り雨を忘れるほどの快晴になり、カウアイ島北端のキラウエアまで45分ほど車を走らせキラウエア灯台へ。正式名称は「ダニエル・K・イノウエ・キラウエア・ポイント灯台」。近頃ホノルルの新空港名に改名されたことで話題になったハワイ州出身で日系アメリカ人初の故連邦上院議員の名を冠しています。1913年に建てられたこの灯台は1970年代に灯が消されるまでの62年間、沿岸の安全を支えてきました。
ここは美しい景色とともに、海鳥を保護しているキラウエア国立野生動物保護区でもあり、グンカンドリやカツオドリ、コアホウドリたちが生息します。12月から5月までは、ここからザトウクジラもみられます。
 
ナパリは明日の楽しみにとっておいて、東海岸をのんびりドライブ。パーキングにはココナッツジュース売りのピックアップトラックとニワトリ。青い空、広い海。最高にのどかな風景。10月にはココナッツ三昧のココナッツフェスもあるんだとか。
しかしハワイ島もしかりですがカウアイ島は野良ニワトリが多いこと。島のどこにいても虹とニワトリ一家は出現します。子供の頃に買ってもらったカラーヒヨコを、手乗りニワトリにした私には馴染み深いですが。
 
カウアイ島は虹伝説の島でもあります。昔カウアイ島の森にはメネフネと呼ばれる夜行性で働き者の小人たちが暮らしていました。バナナや魚と交換に、人間が寝ている間に水路や養魚池を作ってくれました。
 
メネフネは虹も作りました。雨が降っていつもどんよりとした空のカウアイ島に、虹をつくって空を飾ろうと虹の材料を探しました。イリマの花からはオレンジ色をバナナからは黄色。海から青をシダの葉から緑を。宮殿から赤い羽根を調達し、女王のドレスから紫色を拝借。集めた虹の材料をコアボールに入れてかき混ぜ、滴を矢につけて雲に打つと、やがてぽつぽつと雨が降りだしました。そして雨上がりには大きな虹のアーチが空一面にかかったのです。以来、ハワイではいつでも虹が見られるようになったのだとか。だけどメネフネたちが集めた虹の色は6色でした。だからハワイの虹は6色。ナンバープレートの虹も6色なのさ。
ハワイでもう一つの虹といえばレインボーシェーブアイス!カパアビーチパークに集まっているフードトラックで休憩。今日は単色にしておきます。

好物のフィッシュタコスを即注文。

タコスはどこで食べてもハズレがない。

明日は西側へ行く予定なので、港近くのアンカーコープSCに$20ドル払ってオーバーナイトパーキング。

今晩はカウアイ発祥と言われるルアウと呼ばれる宴に参加。プライオブアメリカのゲストだけでも400人が参加する人気のエクスカーション。ハワイ文化に触れながら 地元のご馳走をご堪能します。

場所はかつてのサトウキビプランテーション。今はカウアイ島の数少ない観光施設として、コーヒーやラムなどの販売、邸宅を改装したレストランがあります。

広大な敷地内は、サトウキビ列車を走らせていた当時の雰囲気をそのまま残して、訪れるゲスト乗せて楽しませています。

 

まずはショーの前の余興。ステージでフラ体験。
彼らの積極性にはいつも感心させられます。
 
 
ルアウでは欠かすことのできない伝統料理のカルアポーク。豚一匹をまるごと「イム」とよばれる地中のかまどの中に入れ、上から石やバナナの葉をかぶせて8時間蒸し焼きにします。それを細かくさいてキャベツなどと一緒にいただきます。
 
大きなイプ(瓢箪の打楽器)と火を手にした踊り手による儀式のデモ。カルアポークが中央のステージに運ばれお披露目してお待ちかねのディナーです。
 
食事が一段落する頃ショーが始まります。物語はハワイ創世記の航海伝説に基づくロマンス。ダンサーたちの迫力のパフォーマンスに魅了されます。ただフラを踊るのではなく、ストーリーと演出がしっかりしていて、パフォーマーの素晴らしい演技にも引き込まれます。
 

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