ハワイ4島をクルーズで巡る 一味違うハワイの旅 Day7

紺色の空に星が瞬く夜明け前。西部のワイメア渓谷へと車を走らせる。切り立った尾根の彼方から朝日が昇り、渓谷の奥まで光が差し込む光景は、まるでハワイの創世記を見ているように神々しい。

 

足元を見るとコウカンチョウ親子が朝ごはん探し。体は成鳥と変わらないけど、頭の色はまだ子供。

ワイメア渓谷周辺には展望台が点在し、いろんな角度から絶景を望めます。ハイキングトレイルも多数あり、週末は多くの学生さんたちがトレイルハイクを楽しんでいます。

 

プウ・ヒナヒナ展望台からはニイハウ島を望みます。ニイハウ島は1864年にスコットランド人のエリザベス・シンクレア夫人がカメハメハ5世から、ピアノ1台と 1万ドルで島を島民付きで買い取った個人所有の島。

 

カララウ展望台からの眺め。眼下にはギザギザに深く切り立ったナ・パリコーストの大断崖のパノラマ。緑の向こうに太平洋を望むカウアイ島を代表する絶景ポイント。映画「ファミリーツリー」でジョージ・クルーニーが見下ろした先祖代々の土地もこの辺り。

夜明けからルックアウトを巡り大満足。クルーズシップに置き去りにされぬよう、そろそろ戻るとします。

 

行きは真っ暗で何も見えなかったけど、車のCMに使えそうな気持ちいい道路!

 

麓の町ワイメアに寄り道。情緒たっぷりで魅力的な町。人気のパニオロ(ハワイアン・カウボーイ)風ステーキハウスもあります。
 
1934年に日系人のイシハラさんが開業したスーパーマーケット。いろんな種類のポケと弁当が人気で、朝から買い求めるお客さんで賑わっています。金曜日限定メニューのラウラウは相当な人気で、午後には売り切れてしまうほど。
 
1778年にキャプテン・クックがハワイ諸島で最初に上陸した場所がワイメア湾。キャプテン・クックの像が立っています。
 
ワイメアの桟橋は、カウアイ島に2つある桟橋のひとつ。実はハワイには歩ける桟橋がそれほどありません。カウアイ島の桟橋はなかなか貴重なのです。
 
レンタカーを返却して船に戻ります。今日は朝からずっといい天気。これならクルーズ最大のハイライトのナ・パリコーストもバッチリ見えるでしょう!
 
と浮かれ気分もつかの間。みるみる天候は急降下。出港時にはみごとな水墨画のような景色。カウアイ島の天気はころころ変わるので大丈夫よ。とみんなデッキでナ・パリコーストを通過するのを待ち構えています。韓国人グループなんて、どこからか椅子を調達してシャンパンまで用意して・・・でも雨降って服が濡れてるし優雅に見えない。残念。
いよいよナ・パリコーストに差し掛かりました。雨は降ったり止んだりを繰り返し、時折霧の隙間から断崖絶壁の景観が見え隠れする状態。だけどこれが返って神威的。まるでファンタジーの世界のよう。パノラマビューも楽しみたかったけど、これはこれでありでした。
ナ・パリコーストを通過したら、あとはホノルルに向かうのみ。翌朝にはアロハタワーが見えていることでしょう。船内で7泊もしているのに、参加したアクティビティやイベントは半分以下。ライブやショーももっと観たかったな。
ったな。
 
朝6時すぎ。ホノルルのダウンタウンが朝靄に包まれてオレンジ色に輝いている。初めてホノルルを美しく感じた。これもクルーズの産物。機窓でも見ることもできないクルーズならではの光景。
 
プライド・オブ・アメリカはカジュアルクルーズだけど、決してチープではない。見た感じでは年齢層が高めなので全体的に落ち着きのあるクルーズです。世界唯一のアメリカ船籍でスタッフ全体の75%をアメリカ人が占めていること、カジノがない分、船内スペースがゆったりしていることも特筆すべきポイントでしょう。そして毎日が絶景の連続。日本人スタッフも常駐していてレストランのメニューも日本語。クルーズビギナーもハワイ上級者も楽しめるクルーズです。
 
プライド・オブ・アメリカ

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