世にも美味しいクロアチア〜イストラ半島の小さな村々

 

 

イタリアとスロヴェニアに接するイストラ半島は

中世から時が止まっているような小さな村が点在し

どこを切り取っても絵になる風景が広がっています。

また、近年は美食家たちが集うグルメスポット。

森には白・黒トリュフが眠り、良質なオリーブオイルと

ワインの里として知られています。「小さな村や

ワイナリーを巡るなら、レンタカーを借りるのが一番」。

という観光局の言葉に押されて、ザグレブから

レンタカーでイストラ半島へドライブ旅行に出発しました。

 


     

 

ザグレブでレンタカーを借りて一路イストラ半島へ

約3時間のドライブ旅行の出発です。レンタカー会社は

ドイツ大手、ヨーロッパではメジャーな「SIXT」。

1日50ユーロ程度から借りられて

4日連続だと1日20ユーロほど。

アウディやベンツを借りても1日100ユーロほど。

クロアチアは道が単純で運転しやすいので

カーナビを付ければ道に迷う心配もほぼないし

イストラ半島内は車がないと

自身での移動はかなり制限されてしまいます。

 

天空の村モトブン

 

 

途中でかなり激しい雨に見舞われ、そんな時こそ

慌てずにドライブインでランチをしたり

休憩を取りながらのんびり向かいます。

イストラ半島巡りの起点となる山の上の村

モトブンが見えてきました。

まるでファンタジー映画に出てくるような佇まい。

早朝は山が霧に包まれ、まるで村が

雲の上に浮かんでいるようにも見えます。

 

 

モトブンは住人と宿泊者以外は麓に車を置いて

村を往復するバスに乗って頂上へ行きます。

宿泊者でも途中にあるパーキングに車を止めて

ホテルに迎えにきてもらいます。

 

 

14世紀に造られた村の入り口の門には

ヴェネチアの支配下であった証「有翼の獅子」の

レリーフが見られます。

 

モトブンの山の斜面にはオリーブやマルヴァジアという

イストラ半島特産の白ワイン用のぶどう畑

そして麓に広がる森にはトリュフが眠っています。

特に9月~11月は白トリュフを求めて

美食家たちが遠路はるばるやってきます。

 

細い石畳の坂道にはトリュフのお店やペンション

レストランが並んでいます。

どこもあまり商売っ気がないのがまたいい感じ。

 


                     

滞在は山頂に佇む17世紀のお屋敷をホテルに改装した

ホテル「Kastel」。こぢまんまりとした雰囲気の良いホテル。

この辺りには大型ホテルはなく

どこもアットホームなおもてなしで心和みます。

 

 

ホテルのレストランは、イストラ半島の恵みを存分に使った

伝統料理が評判。食事だけでしに来る人も多くいます。

トリュフを存分に楽しみたいなら、

イストラ地方伝統のパスタ「Fuzi」に

スライスした白トリュフをたっぷりのせて食べるのがおすすめ。

茹でたてのパスタの湯気とともに

何とも言えない芳醇な白トリュフの香りが立ち込めます。

 

世界で一番小さな町

 

モトブンから東に車で20分ほど走ったところにある

「フムHum」は、人口たった30人ほどの世界一小さな町。

1102年に築かれ15世紀にはヴェネチアの支配下にありました。

一周10分ほどの石造の村はリアルな中世の姿が残っています。

お土産屋さんには、地酒やオリーブオイルなどの他にも

グラゴル文字の雑貨などちょっと変わったものもあります。

 


                      

イストラ半島はハンサムな猫が多いこと。

 


                    

1周10分もかからない町に教会がふたつあります。

ひとつは18世紀に建てられた聖母被昇天教会。

もう一つは12世紀に建てられた聖ジェローム正教会。

正教会は普段は扉が閉められていますが

村の管理人に頼めば頼めば鍵を開けてくれます。

室内の光が当たらない部分は当時のフレスコ画や

グラゴル文字がくっきりと見られます。

 


                    

眺めの良いレストランでは自家製のハーブを漬け込んだ

蒸留酒「ビスカ」と名物料理のボリューム満点の

「牛肉の煮込み」を食べましょう!

 

アーティストが暮らす町

 


                   

モトブンから車で西へ20分ほど走った丘の上に立つ町

「グロジュニャン」は、アーティストが集まる可愛らしい村。

小さな村を縫うように伸びる石畳の路地には

たくさんのギャラリーやアトリエが並んでいます。

 

 

ここはイストラ半島の中でもかなり洗練されていて

作家や芸術家がアトリエを構えています。

ショップも充実しているので

ユニークなお土産が見つかりそうです。

 

 

カフェやレストランの数も多くあるので

ランチを目当てに訪れるのもいいでしょう。

イストラ半島でもで有名なレストラン「Bastia」は

料理が見えないほど白トリュフがかかっています。

トーストでさえも容赦はありません!

 

 

 

2 comments to “世にも美味しいクロアチア〜イストラ半島の小さな村々”
  1. SECRET: 0
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    凄く魅了されました。
    歴史があって、
    何百年もそのまま生き続けているようで、
    素晴らしい所ですね。

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