スプリト 雨上がりの海辺の町

ヨーロッパの冬は青空を期待しちゃいけない。

灰色空のザグレブを出発しアドリア海沿岸の町スプリトへ車を走らせる。

途中大粒の雨がフロントガラスを叩きつけ

ワイパー全開で高速道路を4時間ひた走る。

ようやくスプリトの中心部に入ったところで雨脚が弱くなってきた。

ホテルのチェックインを済ませ部屋へ入る。

旧市街とアドリア海を望む素敵な景色にたまらず窓を開けると

雨はすっかり止んでいた。それなら出かけない手はない。

椰子の木が南国気分を誘う海沿いのプロムナードへ行ってみると

雲の切れ間から斜陽が差し込み辺りが黄金色に輝いている。

雨上がりで人影もまばらなのがかえっていい感じだ。

夕日はちょうどアドリア海に沈むところで強烈に眩しい。

プロムナードにはクリスマスマーケットの屋台が並び

夜はライブ音楽などで賑やかになる。

夜の旧市街の路地。石畳が濡れて光の道になっている。

雲ひとつない快晴に恵まれた翌日の夕景は

空の赤いグラデーションと青紫色の海。

いつまでもこの美しい景色がなくなりませんように。

観光大国に変容した日本よ。

美しい海を土色にするのはもう止めにしないか。

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