夏の離宮からの招待状〜

 

京の中心地から車で30分ほど西に向かった
皇帝たちが過ごした夏の離宮、頤和園。
1750年に清代の乾隆帝が母の還暦を祝うために
昆明湖と万寿山を配した庭園を造営したのが始まりです。
以降、皇帝、皇后、妃が、憩いの場として
足しげく通っていた場所でした。
1860年に英仏連合軍に焼き払われましたが、
1886年に西太后が海軍の軍費を流用して再建し
「頤和園」と名を改めました。
頤和園は
1988年、その美しい人工的景観が評価され
世界文化遺産に登録されました。

 

 

朝の時代、西太后への接見を待つ人々の
控えの間として実際に使用されていた
伝統的な四合院作りを利用した
アマンサマーパレス北京。
歴史を切り取ったさまざまな客室と
頤和園の伝統的な建築様式を採り入れた
中庭を擁しています。
敷地内の随所に麗しき時代の美が散りばめられ
その残り香を嗅ぐことができます。

 

 

厚な赤い鉄の扉をくぐると、柔らかな笑顔で
車のドアを開けるドアマンが迎えてくれます。
「ようこそ、サマーパレスへ」

まずは、ロビーに腰をかけて
湿気を纏った暑い夏の北京を
冷たいタオルと飲み物で癒してくれます。
北京の中のもうひとつの北京の世界のはじまりです。

 

室は全室スイート。
明王朝時代を想わせる調度品でまとまった
ベッドルームとリビングエリアを組み合わせたお部屋。
すべてキングサイズのベッド、デイベッド、
読書用の椅子、デスクを備えています。
バスルームには、それぞれ独立したバスタブ、
シャワーブースとトイレ、バスルームの隣には、
大きな扉の明様式の衣装棚を
備えたクローゼット。

 

 

食はザ・グリルで。
明王朝様式のクラッシックなインテリア
木々が茂る伝統的な中庭を眺められる寛ぎの席
晴れた朝はテラスに出て、清々しい風を浴びながら
アラカアルト朝食をいただけます。
おすすめはお粥と暖かい豆乳。
ワッフルもおススメです。

午後には、スイーツ、ケーキ
ペイストリーを伝統音楽の生演奏とともに楽しめます。

ナオキは、祇園奥村のシェフ奥村直樹氏の
独自のフランス料理の技法と
日本料理の美の感覚を組み合わせた
懐石風フランス料理が彩ります。
カウンターでは、シェフの腕を目の前で披露。
ランチとディナーが楽しめます。

ザ・チャイニーズ・レストラン
伝統的な広東料理。
ランチは点心を中心に
ディナーは北京ダックをはじめ
洗練された広東料理を楽しめます。

:<!–br=”” class=”codelinebreak” –=””>ザ・バーでは、伝統的な中国の池と
閑静な庭園を眺められる静かな空間。
お酒と、どこからか聴こえてくる心地よい音色が
心をリラックスさせてくれます。

 

 

 

下へ降りてゆくとスパの入り口です。
ハイビスカスのお茶をいただきながら
セラピストと相談してメニューを決めます。
中国伝統の薬草を使ったハーブボールのマッサージ
目の疲れを取り除くアイ・マッサージは
サマーパレスのシグネチャートリートメント。
至福の時間をさらに高みへと上らせてくれます。

 

伝統を重んじているばかりではありません。
伝統的な四合院造りの建築物の地下に
モダンな空間が広がっています。
地下に備えられた25mプールは、ほのかに明るい室内
プールの周りをデイベッドが囲んでいます。

 

い敷地内を歩くのに疲れたら
人力車に乗ったスタッフが迎えにきてくれます。

 

 

を前にしたミュージック・パビリオンでは
晴れた夏の午後、あるいは夜に中国伝統楽器の
生演奏が行われます。リクエストに応じて
スペシャル・ディナーのセッティングも。

 

 

テル内に飾られた数々の肖像画の中に
3点の西太后の絵があります。
どこにあるかはスタッフに聞けば
そっと教えてくれるでしょう。

 

り廊下の先には、アマンのゲストだけが許されている
頤和園へ行き来ができる秘密の扉があります。

続く。

 

 

 

4 comments to “夏の離宮からの招待状〜”
  1. SECRET: 0
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    お帰りなさい^^
    西太后・・・すごい付け爪ですねww。
    ネイルアートはすでに始まっていたってことでしょうか。(つい、お顔がおっかなく感じちゃうけど。汗)

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