食いしん坊はアレキパを目指す!

ペルーの首都リマから南東へ飛行機で1.5時間。

標高約2,350mに位置する高原のアレキパ。

5882mのミスティ山が街を見守るようにそびえている。

高地にありながら年間を通じて温暖な気候に恵まれ

アンデスの山にも太平洋にも近いから食材が豊か。

白亜のコロニアル建築が残る古い町並は世界遺産に登録されている。

また、ここは「美食の街」として世界でちょっと知られた存在。

路地の両側に並ぶ白い石造りの家並みは

近郊で採れる石灰岩で造られている。

高地特有の強い日差しが建物に反射して一層輝いて見えるため

アレキパは別名「シウダード・ブランカ=白い街」とも呼ばれている。

アレキパ人のこだわりは「食べること」。

食事の時間はたっぷりと取る。

市場には近郊の海や山から新鮮な野菜や

果物、肉、魚等あらゆる食材が集まってくる。

その他にも、滋養強壮で知られる「マカ」や

写真で見はせられないような品々も。

市場はその国の台所事情と物品の価値を教えてくれる大切な場所。

ピーマンのように丸い形をしているアンデスの唐辛子

「ロコト」料理はアレキパの名物料理のひとつ。

この辛さがペルー料理をさらに引き立てる。

芋の種類はさすが原産地、半端じゃない。見たこともない形の芋が山盛り。

街の中心にあるパティオの一角に立つ「Chicha」へ。

オーナーはペルービアンを世界へと広めたスターシェフ。ガストン・アクリオ。

チチャとは、アンデスで飲まれているトウモロコシを発酵させた象徴的なお酒。

修道院の一部だった建物を改装したレストランで

天井が高く外光が燦々と降り注ぐ開放感のある店内に

アンデスをモチーフにしたセンスの良いインテリア。

料理は、アンデスの伝統的料理のフュージョン。

イエローチリやキヌアという、アンデスで古くから食べられている

穀物を練り込んだホームメイドパンに

海の幸をふんだんに使った色鮮やかな魚介のマリネ「セビーチェ」。

素敵なプレゼンテーションもさることながら味も格別。

こんなレストランが地方の街で

普通に営んでいるのが凄い!恐るべし、アレキパ。

写真は北京ダック風にアレンジした

クイ(アンデスで食べられている食用ネズミ)のあぶり肉と

紫トウモロコシのトルティーヤ。甜麺醤風甘みそのタレをつけて。

Chicha por Gaston Acurio

お腹いっぱい食べた後は、向かいにある「サンタ・カタリナ修道院」へ。

ここは1580年〜1970年まで修道女たちが生活していたところ。

下界との接触は一切絶たれた敷地面積2万㎡の小宇宙。

ひとつの村ほどある敷地の中だけで自給自足の生活を送っていた。

静寂な内部は、強い日差しに映える青や赤に塗装された建物に

回廊を巡らせ、それらがパティオでつながっている。

壁に描かれた植物や庭を彩る南国の花が安らぎを与えてくれる。

台所や調理器具、洗濯室や修道女の部屋などがそのまま残され

当時の生活を見ることができる。

壁の外とは明らかに異なる空気が漂い

まるで400年前にタイムスリップしたような気分。

街を離れて山の方へ向かう途中の風景はどこかネパールのよう。

遠くにヒマラヤの山々が見えても全く違和感がないくらい良く似ている。

対極に位置するというのに世界はやっぱり面白い。

食とともにアレキパの人々が誇とするのが標高5822mの「ミスティ山」。

山頂部分雪に覆われた円錐形をした成層火山は富士山にも似ているため

日系ペルー人の間では「ペルー富士」とも呼ばれている。

ところで、アレキパの人々は、自らをペルー人でなくアレキペニャ=アレキパ人と呼ぶ。

郷里への想いが非常に強くアレキパ共和国と呼ぶほど土地に誇りを持っているのだ。

実際に独立を望む人も多いのだそう。

夕暮れ時、ミスティ山が茜色に染まる。

赤富士を彷彿とさせる美しさにただ惚れ惚れ。

街に戻ると、マリア像を輿に乗せてパレードの最中。

先頭をゆく警察音楽隊の吹奏楽が街に響き

警官に厳重に護衛されながら大通りを練り歩いている。

100人以上が列をなして行進していたのできっと街の大切な行事だったのだろう。

ディナーは地元で人気のガストロノミー「Zig Zag」へ。

白い石壁の古い建物、フォルクローレ風のインテリアがいい感じ。

グリル料理がメインで熱々の鉄板に乗ったごちそうが

湯気をあげて「ジュージュー」と音をたててやってきた。

まずは、大きなエビとザリガニのグリル。3種のベイクドポテト添え。

アンティクーチョは、牛の心臓をスパイス入りの酢に一晩漬け込み

トウガラシのソースをつけて串に刺して焼いたもの。

コリコリした食感がたまりません。

もともとはインカの食でしたが今ではどこでも食べられる。

焼き鳥でハツを食べる日本人には馴染みやすいしスパイシーなタレも絶妙!

ジャジャーン。アルパカのステーキが溶岩プレートに乗ってやってきた。

パサパサ肉かと思いきやとても柔らかくてジューシー!

匂いもクセがなくとても食べやすい上に肉の旨味と

甘みもしっかり感じられる上質なお肉。

その上、高タンパク低脂肪で、コレステロールは鶏ささみ並み。

アルパカ大いにありです!

ペルーは良質なカカオを生産するチョコレート王国でもあることをご存知だろうか。

ペルーのアマゾンから中部にかけて理想的な標高と優れた気候と土壌に恵まれている。

スイーツもその土地を知る大きな手がかりとなる。

だからどんなにお腹がいっぱいでも諦めない!

食後は、ライトアップされた中央のアルマス広場を散歩。

カフェでお腹を落ち着かせ、さて次は何を・・・

 

 

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