ヘルシンキ デザイン ウォーク

 

 

森と湖に覆われた自然豊かな国フィンランド。
自然と寄り添った暮らしの中で生まれた
シンプルで生き生きとしたデザインは
多くの人々を魅了してやみません。
ヘルシンキの街には日常の風景や
生活にちょっとだけ変化を与え
暮らしが楽しくなるデザインが散りばめられています。

 

中央駅西側のカンピ広場に
何やら大きなお椀のような建物。
「静寂の礼拝堂」という名の木造の礼拝堂。
礼拝堂内はいたってシンプル。
壁も椅子も木製で天井から差し込む自然光が
部屋を優しく包み込みます。
石に見立てたクッションも可愛らしい。
椅子に座っていると
木の温もりに包まれて心が穏やかになります。
自然と優しい気持ちが芽生えてくる礼拝堂です。

 

 

 

中央駅から北西に15分ほど歩いた中心部の住宅街に
岩盤をくり抜いて造営された「石の教会」。
天井が高く岩の自然な形を活かした協会内は
音響効果も良くコンサート等も開かれます。
「静寂の礼拝堂」が木の温もりを感じるチャペルなら
こちらは石に温もりを宿した教会といったところ。
安藤忠雄氏の教会建築を彷彿とさせる
2つの教会が持つ「温もりと安堵」は
現代のヘルシンキ・デザインにも共通しています。

 

 

 

 

ヘルシンキでぜひ訪れたい教会のひとつに
ウスペンスキー教会があります。
高台に堂々と建つ赤レンガの
ロシア正教会は1868年に建てられたもので
内部の壁に描かれたキリストと12使徒
絢爛な内装とイコンも見応えがあります。
つい100年ほど前まで
ロシア帝国の支配下にあった歴史の産物です。

 

 

 

 

 

1Fはカフェ、パン屋、鮮魚店
2Fはマリメッコのアウトレット店や
雑貨店が集まる建物「ハカニエミマーケット」を
ぶらぶらと歩いていると掘り出し物が見つかるかも。

 

 

 

日本にもファンの多いマリメッコ。
フィンランドを代表するファッションブランドです。
フィンランド語で「マリちゃんのドレス」
という意味のマリメッコは
1951年創業のテキスタイルブランド。
故ジョン・F・ケネディが
アメリカ大統領選に出馬した1960年に
ジャクリーン夫人が着用したのをきっかけに
世界的にその名が知られるようになりました。
(娘のキャロラインさんが駐日米大使に着任されましたね。)
どれも色彩豊かでフィンランドの大自然から
インスパイアされた絵柄を多く取り入れています。
創業当時から、ライフスタイルに溶け込む
流行のないデザインをモットーした
フィンランドらしいブランド。

 

 

街中にいくつかショップはありますが
マリメッコ・ワールドを満喫するなら
工場併設のアウトレットへ!
ヘルットニエミの工場には
直営店のほかB級品や廃番品を扱うアウトレットと
マリメッコの食器で揃えた社員食堂も併設されています。
もちろん一般人も一緒に食べられます。

 

 

 

 

フィンランドを代表するもうひとつのブランドが
素敵なガラスデザインで知られるイッタラ。
今ではイッタラグループの傘下に
アラビア・フィスカルス・ハックマンなど
世界に名を馳せるフィンランドの
キッチン用品ブランドが名を連ねています。
グループのブランドにそれぞれ共通するのが
シンプルでいて飽きのこないデザイン。
使いやすくて機能的。
それら商品がところ狭しと並ぶファクトリーショップが
ヘルシンキ郊外のアラビア社製品工場の一角にあります。
アラビア社お馴染みの
ムーミン・コレクションも豊富に揃っています。

 

 

螺旋階段状に積み上げられたものは
ハックマンのフライパン。
ユニークなショールームも見逃せません。

 

建物内にはカフェや図書館まで併設されています。
居心地のよさそうなソファーとライト。
図書館にもデザイン性の高さが伺えます。

 

 

 

社内見学中に顔を出してくれた
デザイナーのハッリ・コスキネンさん。
イッタラでは空間を優しく照らす
ガラスのランタンをはじめ
フィンランド伝統の柄や模様を取り入れた
丸みを帯びたデザインが特徴の
マグカップなどを手がけています。
その他、無印良品のティーポットや
イッセイ・ミヤケの腕時計のデザインなども手がけています。
コスキネンさん自身も
柔らかく優しい明かりのような人柄でした。

ヘルシンキらしいデザインをお土産に買って帰るなら
フィンランド建築を代表するアルヴァ・アアルトが
デザインした家具を取り扱う「アルテック」へ。
名作スツール60は組み立て式なので持ち帰ることも可能。
もちろん家具など買わなくても
北欧デザインを見ているだけでも楽しいし
キッチン雑貨や文具等、気軽に買って帰れる雑貨もあります。
ヘルシンキ・デザインが揃うもうひとつのショップ
「デザイン・フォーラム」は
フィンランドデザインの発信基地として
キッチン、家具、ガラス製品、文具、
玩具、服飾雑貨など、フィンランドで活躍する
新進気鋭のデザイナーの作品が揃うセレクトショップ。

お土産にぴったりなグッズが見つかるかも。

アカデミア書店2Fに併設された「カフェ・アアルト」は
大理石のテーブルと革張りの椅子
ペンダントライトはアアルトデザイン。
書店は品揃え豊富でムーミンの絵本や
写真集などお土産にもおすすめ。
地下ではストックマンデパートと繋がっています。
ショッピングや街歩きの休憩に立ち寄りたいカフェです。

旅で外すことができないのが食。
最近、世界的に評価の高い北欧料理。
世界のトップレストラン・ランキングや
国際料理コンクールでは常にトップを争っています。
最新トレンドの「現代北欧料理」の風は
フィンランドにも吹いています。
素材の味を最大限にいかすだけではなく
伝統の調理法を進化させながら
見た目のデザイン性も優れた
「Olo」や「Nokka」などに代表される
魅力のレストランでぜひその実力を確かめたいです。

北欧デザインを満喫できるスタイリッシュなホテル
「スカンディック・パッシ」。ポップなデザインの
機能的な客室、フレンドリーなスタッフ
トラム乗り場にも近く交通の便の良いなど
けっこう穴場的おすすめホテル。ロビーが妙に居心地が良く
部屋に戻る前にソファーに座って一息。
部屋でもWi – fiを利用できるのにも関わらず
メールチェックしながらつい寛いでしまいます。
それこそが北欧デザインの魅力の証といえるでしょう。


 

 

 

 

 

2 comments to “ヘルシンキ デザイン ウォーク”

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