ハワイ島東海岸 スピリチュアルドライブ

ハワイ島と言えばキラウエア火山。火山といえば火の女神ペレ。ハワイ島全体がスピリチュアルな存在ですが、特に東側は多くの神話スポットと荒々しい光景に、強い力をひしひしと感じます。

 

火山といえば温泉。ヒロから車で45分ほど下ったところにあるアハラヌイ・ビーチパークは温泉の湧くビーチとして有名。ロコに人気の公園で駐車場が満車なことも多々あります。平日の午後だというのに、公園では地元の中年たちが集まってセッション中。いい雰囲気です。

 

移動ピザ屋さんには可愛いお客さんが座ってます。

 

海岸沿いの石で覆われた温泉プールに波が入ってくるので水温は30℃ほど。海水といっしょに入ってくるトロピカルフィッシュも泳いでいます。足湯にもぴったりで、プールに足をつけておしゃべりを楽しんでいます。満月の夜には、火の神ペレ、雨の神カポ、海の神ナマカオカハイ、月の女神ヒナがここに集い過ごすのだそうです。

 

アハラヌイ公園から車で10分ほど上がった東の突端クムカヒ岬へ続く一帯は、流れ出した溶岩が海岸を覆っています。黒いゴツゴツとした溶岩大地の割れ目からオヒアレフアが根を張り、真っ赤な花を咲かせています。

 

オヒアレフアには悲恋の伝説があります。男好きのペレはあるときハンサムなオヒアに一目惚れ。ものにしようと口説いたけれど、彼には美しいレフアというフィアンセがいてペレに目もくれない。嫉妬に猛り狂ったペレはオヒアを醜い潅木に替えてしまったのでした。悲しみにくれるレフアに同情したペレは、レフアを真っ赤な花にしてオヒアの木に咲かせてあげましたとさ。めでたし、めでたし?

 

クムカヒ岬はフラなどのチャントにも詠われるハワイアンにとって大切な場所。東から吹く強い貿易風、猛々しい荒波と溶岩が見せる風景は人間を寄せ付けない圧倒的な威厳を放っています。

 

プナルウ黒砂海岸の黒砂は、火山から噴出した真っ黒な溶岩が長い時間をかけて波に砕けて砂になったもの。青い空と海と黒い砂のコントラストが力強い風景を生み出しています。

 

アオウミガメの保護区でもあり、彼らはここが安全地帯だと理解しているように温められた黒い砂の上でまさに甲羅干しをしています。アオウミガメはハワイ語で「ホヌ」と呼ばれ親しまれています。プナルウ黒砂ビーチにある池にはカウィラというホヌが住み、ビーチで遊ぶ子供達を見守っているとか。カウィラは時々小さな女の子に変化して子供達と遊ぶのだそう。

 

水曜日と土曜日の午前中はプナルウ黒裟海岸近くでファーマーズマーケットが開催されます。近頃注目のカウコーヒー、もぎたてオレンジジュースにハチミツ由来の手作りコスメやスーパーフードなど気になるお店が出店しているので要チェックです。

 

もうひとつ見逃せないのが「プナルウベイクショップ」のマラサダ。バリエーション豊富なフレーバーの中でもリリコイとタロが人気。個人的にはアイシングなしのオリジナルが好き。

 

その土地で愛されているものを食べること、買い物を楽しむことも、歴史を学ぶことと同じくらい大切なことなのです。

 

 

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