賑わいを見せていた旧市街も
湿度と気温が最高潮に達する午後はひっそりとしています。
観光客はカフェでまったり読書を楽しみ
商店の従業員は冷たい床でお昼寝。
みんな涼しくなるまで寝ているのかと思いきや、
裏方は手を休めずに旅行客たちのために働き続けています。
それではホイアン社会見学の後編スタート!
午後2時、気温38℃湿度85%のホイアンは
町を散策すれば熱中症が待っています。
そんな時は旧市街のカフェへ駆け込み
冷たいビールやフレッシュジュースで一息。
冷房がないお店がほとんどですが
たいてい南北に出入り口や大きな窓があるので
エアコンがなくてもファンと天然の風が
店を通り抜けて気持ちが良いのです。
そして太陽が西に傾くまでついまったりと。
それがホイアンの過ごし方なのです。
旅行客がカフェでまったりと寛いでいる間
靴屋さんの店の奥ではこれから受け取りにくる
オーダーメイドの靴を一生懸命制作中。
額に汗が流れても手を止めることなく
仕事を続ける気高き職人です。
靴は午前に注文すれば夜には出来上がります。
サンダルなら10USドル
ロングブーツはUS40ドルほど。
シルク工房では蚕を育てるところから
製品になるまで工房で運営します。
平たい大きな笊に桑の葉を敷き詰めて
蚕を育てているところも見学できます。
刺繍職人は15歳頃から下積みをして技術を身につけてゆきます。
最初はハンカチなどの簡単な刺繍からはじまり
3年くらいで刺繍絵画を任せられるようになります。
刺繍絵画も数千円から数十万円まで
大きさや技術の度合いでさまざま。
美しく精巧な刺繍絵画が店内を飾っています。
工房ではテイラーメイドも併設されています。
ブラウスはUS20ドルほどで
ジャストサイズの自分だけの服が作れますよ。
ア○キに行くならホイアンへどうぞ!
裏路地を覗くと家の中では
表通りに並ぶテイラーメイドのお店で
注文を受けた洋服をせっせと縫製中。
おしゃべり大好きなベトナム女性ですが
ここでは話す暇もないのか無言で集中している様子。
仕立屋も注文で大忙しです。景気が良い証でしょうか。
ホイアンはランタンの町。
旧市街は色とりどりのランタンが軒に下がっています。
お土産用の小さな折りたたみ式ランタンも売られ
ホイアンで人気のおみやげです。
ランタンは工場などで大量生産することなく
職人さんが骨組みから布張りまで
ひとつひとつを手作業で行います。
夜になると手作りのランタンたちが
幻想的な光を放って輝きだします。
満月にあたる旧暦の14日は、町をあげてのお祭り。
旧市街の電気は消され
ランタンのほのかな明かりだけで過ごします。
通りには露店が並び舞台ではお芝居
広場ではゲームなどが行われ
地元民と観光客が混じって夜祭りを楽しみます。
優しいランプの灯りだけで過ごす夜もいいものです。
【取材協力 ベトナム航空】
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