ナイアガラワインと料理のマリアージュ

ナイアガラの滝から北へ車で20分。
小さな可愛らしい街と
葡萄畑が広がるナイアガラ・オン・ザ・レイク。
40軒ほどのワイナリーが集まり
カナダワインの約8割を生産。
気候や土壌などの条件が
フランスのボルドー地区とよく似ており
質のよいワインが作られています。
また、英国植民地時代の19世紀の
チャーミングな面影が漂う小さな街も必見。
暖かい室内で葡萄畑の冬景色を楽しみながら
産地の空気や景色を眺めて飲む
ワインと食事を楽しむ至福の休日です。

 

オンタリオ湖の南岸にあるこの一帯は
ナイアガラは湖からの風が
ナイアガラ断層に当たって独特な流れを形成し
ブドウ栽培に最適な土地となっているのです。
訪れたのは「Best Canadian Winery of the Year」の
受賞経験を持つ「Peller Estates Winery」。
ワインもさることながら
併設するレストランで提供する
地元の素材を活かした料理は評判。
とくに葡萄畑を見渡しながらのランチは
最高だという噂です。

 

 

ペラー・エステートはアイスワインの
生産者としても名の知れたワイナリーの1つ。
零下10℃以下の真冬の夜か早朝にブドウを収穫し
すぐに醸造を開始します。

 

さて、ランチ。はじめにテーブルに運ばれた
ホームメイドのパンがとても美味しくて
料理が来る前に完食(笑)。

 

 

 

 

スターターはバナーナッツカボチャと
ベビーケールのサラダ。ロゼワインとともに。

お洒落なプレゼンテーションの上に、
素材の味が生かされていて噂通りとても美味っ!
欧米では生ケールのサラダが大人気。
最近、どこへ行ってもケールのサラダが目に留まります。
日本は青汁のイメージがあるので
「うっっ」と思うでしょうが
食べると全く苦みを感じません。
味はクレソンに近いでしょうか。
トライする価値あります!

 

 

 

メインはロブスターのリングイーネ、トリュフをのせて。
絶品との声が上がる最上級のプレミアムラベル
“Signature”シリーズのシャルドネとともに。

生パスタのしっかりとした歯ごたえ
大きくカットされたロブスター
鼻の奥まで刺激するトリュフの芳香、
シャルドネを隠し味にしたクリーム系のソースが
全体を上品にまとめています。
ワインも料理も極上。これぞマリアージュ。
恐るべしナイアガラ。

デザートは山羊チーズのチーズケーキ。
リンゴのキャラメリゼとヘーゼルナッツ
クランベリーのせ。
ヴィダル・アイスワインをフレンチオークで
4ヶ月熟成したオークエイジドアイスワインとともに。

斬新なプレゼンテーションのデザート。
コクのあるチーズケーキと
甘みの中にほのかな酸味とスパイシーが顔を覗かせる
黄金色のとろりとしたアイスワイン。
併設するギフトショップで64ドル(375ml)
で販売していました。
なかなかのお値段ですが
日本では10,000円だそうです。

ワインと食事を楽しんだ後はワイナリー見学。
セラーなどを案内してくれた後はおまちかねの試飲。
今回はカベルネフランの赤アイスワイン。
力強く甘い香りにスパイシーな香りも混ざる複雑なアロマ。
濃厚なチョコレートと愛称が良さそうです。

アイスワインといえば
ヴィダル種で造る白が基本ですが
最近はカベルネフランを使った赤や
スパークリングワインなども楽しめます。
デザートワインの枠を飛び越えた料理にも併せられる
アイスワインを堪能するのも
ナイアガラの楽しみのひとつといえます。
雪の葡萄畑を眺めながらゆっくりと時間をかけて
食事をするなんて贅沢に尽きます。
しかし時間を贅沢に使うことこそ旅の醍醐味です!

 

ワイナリーから2キロほど離れたところにある
ナイアガラ・オン・ザ・レイクの街をお散歩。
雪景色の中を馬車が走っています。
まるで印象派絵画の世界です。

オンタリオ湖にうっすらと氷が張っています。
氷の上でうずくまる渡り鳥たち。
やはり印象派絵画のようです。

カラフルな木造の家並みが軒を並べる
可愛らしい街並み。
グルメショップや手作りジャムの店
ギャラリーやセレクトショップなど
センスの良いお店が小さな
街に集まっていて散策にぴったり。
冬でもお店はちゃんとオープンしています。

りんご飴にデコレーションされているキャラメルアップル。
かわいすぎて食べられない。
極甘そうなキャラメルアップル。外見とは裏腹
リンゴの酸味と相まって、これがけっこう美味しい。
カナダ人もアメリカ人も大好きなスイーツです。

オンタリオ州観光局

 

2 comments to “ナイアガラワインと料理のマリアージュ”
  1. SECRET: 0
    PASS:
    日本から見ると、
    何処も絵画のように見えますね。
    こんなお料理なら、
    ワインはいくらでも飲めそうです。

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